不妊症

気になる病気

薬膳

番外編

漢方百科

生理のお話

月経から判断できる体質チェック(2)

夏苅 竜子

「月経」は女性特有のもので、通常月に一回あるので「月経」と呼ばれています。この月経の状態を細かく分析することによって、子宮内膜や卵子の状態、ひいては体質までが分かります。
前回ご紹介した通り、月経の状態を中医学的には

  1. 「期」(月経周期と出血期間)
  2. 「量」(出血量)
  3. 「色」(月経血の色)
  4. 「質」(血塊がある、サラサラorネバネバ)

の4つのポイントから分析していきます。
今回は残り3つのポイント“量・色・質”についてご説明します。
それぞれの中医学用語と症状は、月経から判断できる体質チェック(1)を参照してください。http://www.ikanpo.jp/kanpo/2004/03/post_65.html

「量」

「量」とは月経中に排泄される血液量のことで、ある程度の排泄量は決まっていますが個人差があります。 周期によっても、たまに「いつもより少ない」「いつもより多い」などのばらつきはありますが、過去に比べて明らかに量の増減がある場合は病的な可能性が高いと考えます。

量が多い人

量が多い場合は一般的に血性の病症ととらえ、月経先期と似たようなものと考えます。 主な原因は「血熱」(体の中にこもっている熱)と「血お」(血行不良)に分けられますが、「血熱」の場合は鮮血色、「血お」による場合はどす黒い血色になります。一般的に子宮筋腫や子宮内膜症の方は血量が多くなりますが、これらは中医学的にいうと“血”が原因だからなのです。

量が少ない人

量が少ない場合は月経後期と深い関わりがあります。 主な原因は「血虚」(血液などの原料不足)ですが、「お滞」(ストレスによる血行不良)、「血寒」(冷え)も大きな要因です。

「量」は「期(出血期間)」と併せて分析する必要があります。
出血期間のうち、2日目が一番多いのが正常なパターンです。
「初日が特に多い」「終わり頃に量が増える」場合はいずれも異常ととらえます。

「色」

「色」とは排出された経血の色の事を指します。 病症的には「色が深い」「色が淡い」の2つに分けられます。 色の状態は次の表の通りです。(月経量が多い2~3日目の血色を判断基準とします。)

  経血の色 原因
色が深い どす黒い   血寒・血お 寒さやストレスなどによる血行不良
赤紫(暗紅)   気滞血お 体の中にこもった熱
真っ赤   血熱内盛 体の中にこもった熱
色が淡い 薄ピンク色   気虚・脾虚 胃腸虚弱・気血不足
茶褐色  

この中で、一般的に血色が「どす黒い」場合は「冷え・血行不良」によることが多く、「真っ赤」な場合は、体の中に「熱」があると考えます。

「質」

「質」とは排出された血液の質の事を指します。 病症的には「ネバネバしている・塊がある」など「粘稠性」のものと、「サラサラと水のように薄い」ものの2つに分けられます。

月経血の状態 原因 主な症状
粘稠性 血塊が小さい、
血塊の数が少ない
気滞 イライラしやすい
生理前に胸が張る・乳首が痛い、下腹部が張って痛い
血塊が大きい、
血塊がたくさん出る、レバー状・内膜状の塊
お血 月経痛が酷い
肩こり、頭痛がしやすい
経血自体がネバネバ・ドロッとしている、
レバー状・内膜状の塊
痰湿 おりものが多い
おりものがネバネバしている
むくみやすい、下痢しやすい、水太り
薄い 血が淡く、水のようにサラサラしている 気虚・血虚 疲れやすい・貧血
立ちくらみ・低血圧

 

 

2回にわたって月経の状態をご説明しましたが、チェックしてみてあなたはどうでしたか? 「生理痛なんて誰でもある」と思っている人、多いのでは?? 
答えはNO!
生理痛が酷い人は、経血の中に血塊があったり血の色がどす黒かったりする事が多いです。

チェック項目中に何か引っかかることがあれば、いずれも不妊症の原因になり得ます。
現在「赤ちゃんが欲しい!」と思われている方はもちろん、将来出産を考えている方は、 ぜひお近くのパンダマークの薬局で相談してくださいね。
ママ

<<前の記事

次の記事>>

ikanopはイスクラ漢方薬局(東京都)がご提供する漢方知識・健康相談の漢方情報サイト。

中医学の専門家による正しい漢方知識が身に付く漢方百科で不妊症・冷え性・にきび・便秘など女性の体の悩みと漢方の対処法をご説明しています。漢方に詳しい薬剤師に相談できる「2分で健康相談」をご提供しています。イスクラ漢方薬局の店舗(日本橋・六本木・中野・新宿)をご案内します。漢方に詳しい薬剤師が相談の上で体質や症状に最適の漢方薬をお勧めいたします。