保険の効かないペットの医療・・・・予防接種1本5000円、入院一泊2万円はごく普通。
動物医療のレベルも上がり、またペットの寿命が伸びてきた事もありペット一匹に対する医療費はぐんと高くなってきました。

しかし"痛い""つらい"などと訴えてくれない彼らの不調に耳を傾けるのは大変なこと。本来、自然界の動物は怪我をする危険が高いので怪我をした場合の対処法を身につけており、じっと動かず安静を保つ事が多いようです。人間から見ていると耐えているように"けなげ"に見えるのですが、安静を保つ事により余分なエネルギーを使わず、怪我を治す事にのみ集中していると考えるとどうでしょうか?


とはいえ、元気のない状態が続くとやはり心配になりますよね。


2 years ago
2 years ago / Takashi(aes256)



漢方薬局でペット相談


当薬局でもお客様のペットの健康相談を受ける事が増えてきました。大きく分けると2つ相談内容があり、

1つは何らかの疾患・高齢により食欲がなくなり、下痢が続くことにより元気がなくなってぐったりしている①胃腸機能低下型ケース。

2つ目は、ストレスが溜まっているのか(?)鳴き続け暴れたり、ケンカしやすく なったり、他人に噛みついたりする②興奮型のケース。

 

下記に簡単な分類と漢方薬をご紹介します。  (但し、いづれも獣医さんに診察して頂く必要はあります)

①胃腸機能低下型 


共通症状

● 食欲がない
● 食べても残す
● 便は下痢~軟便
a 感染症による下痢・・・・・・・・五行草茶(粉状)

【症状】 : 下痢が続く・臭いがいつもと違う

【お茶の味】 : 苦みなし、少し癖あり、溶かして与えるか食事に振りかける


b 慢性的な胃腸の機能低下による下痢・・・・健胃顆粒(顆粒剤)

【症状】 : 軟便・便に未消化物が混じる事もある、ときに便秘

【お薬の味】 : 苦味はなくほんのり甘い。少し癖があるので、食事と混ぜる


c 高齢による食欲低下、 手術をした後の体力低下・・・十全大補湯(エキス顆粒)

【症状】 : 冷え性を伴う、体重の減少

【お薬の味】 : 苦みなし、ほのかに甘みあり。溶かして与えるか食事に振りかける



②興奮型


共通症状


   ● 神経質な性格
● 発情期  (但し自然現象なので薬が必要かは疑問です)



a 普段から飲ませるもの ・・・・・加味逍遙散(エキス顆粒)

【症状】 : 落ち着かない、お腹にガスが溜まって張っている、過食傾向

【お茶の味】 : 苦み少々、溶かして与えるか食事に振りかける



b  特に興奮がひどい時の頓服 ・・・牛黄清心丸(直径5ミリ位の丸剤)

【症状】 : お客さんに対して攻撃的になったり、噛みつく。泣きやまずほとんど寝ないでウロウロしている。熱っぽい。

【お薬の味】 : 苦みなし、少々癖あり、粒を噛んで飲ませた方がすぐ効果でやすい


Ramu
Ramu / Takashi(aes256)




どの場合も薬局に来店される前に、よく観察してきて欲しいのは


 ● 主症状はいつから始まったのか? その前後、何か関連する事故など 無かったか?
 ● 便はどんな状態か?(色・臭い・未消化物など普段とのちがい)
 ● お小水の回数と色も普段と変わりないか?
 ● 目やにの量・色(黄色み強くないか)、血の有無
 ● 口臭、体臭はきつくないか?
といった所です。

ペットの感情はついつい飼い主の思いこみで判断してしまい自己満足に陥る事もあります。しかしペットと共に暮らしていると言葉を交わさなくともスキンシップでお互いに理解し合えるものではないでしょうか?人間のペースに偏らず彼らにあった適切な規則正しい食生活&運動と、飼い主の愛情を与えてあげる、という事がペットの健康を保つ何より大切な事です。



今や漢方薬はヒトに限らず動物にも効果の高い事を感じます。あとは味の問題でしょうか・・・?