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番外編

スポーツを楽しむための漢方講座<トラブル編>

起こって欲しくないけれど…


【打ち身】【ねんざ】【骨折】などなど、できれば避けたいスポーツでのトラブル。痛みが伴う症状には、血行促進がポイントです。また、スムーズな血液循環で新陳代謝が良くなることは、回復を早めるためにも役立ちます。代表的な生薬には【田七人参】があります。内出血や外傷による出血・止痛の目的で内服しますが、外用薬としても利用できます。症状が治まってからもしばらく続けると、血行促進の働きが傷の修復など回復力を高めます。外科手術の予後にもおすすめの生薬です。(イスクラ薬局ではオリエンタルハーブティーとして【田七人参茶】のご用意があります)



○田七人参(止血、止痛にすぐれた効果を持つ。血流促進の働きもある)

【帰 経】 肝・胃
【効 能】 散瘀止血、消腫定痛

また、【足がつりやすい・痙攣しやすい】【筋力がつかない】【体が動かしにくい】といった微妙な(?)トラブルをお持ちの方は、そこまでハッキリした対処法がないために、ご自分なりに工夫を続けてこられたかと思います。中医学には『病気じゃないけど、何かおかしい』といった状態に対応する知恵があります。お薬だけではなく、中医学の知恵も活用してみませんか?

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■筋肉の動きを良くしよう


筋肉の動きを良くするには、『肝』が重要な役割を果たします。中医学で言う『肝』とは主に自律神経を示すものですが、その働きは五行論で『肝は血を蔵す』という言葉でも表されています。肝に溜められた血は、心臓のポンプの役割と協力して全身に巡っていくため、血流とも密接な関わりを持っています。

さて、ここでイメージを使ってみましょう。正確には肝=肝臓のみではないのですが、今回は『肝は血を蔵す』の言葉通りに、血が滴るようなレバーを想像してみてください。(レバーが苦手な方、ごめんなさい)しっとりとした上質なレバーは、焼き鳥はもちろんレバ刺しにしても美味しいですよね。潤いがなければ、パサパサして味気ないものです。この潤いが、全身に巡っていく栄養分である血(けつ)です。

パサパサと不足していれば、全身に巡らせる事ができず、内蔵や筋肉を養うことができません。栄養と潤いの不足した筋肉は、その動きも滑らかさを欠いてスムーズに働いてくれず、【足がつりやすい】【筋力がつかない】【体が動かしにくい】といったトラブルを引き起こすというわけです。下記の項目で血の充実度と巡りをチェックしてみましょう。

血(けつ)は充実していますか?


● 手足やおなかが冷える
● 眠りが浅い
● 髪にツヤがなく、抜け毛や白髪が多い
● 乾燥肌
● 爪が薄くて折れやすい
● 疲れやすい、立ちくらみ
● 気分が落ち込みやすい

血(けつ)はスムーズに巡っていますか?


● 顔や唇の色が暗い
● 慢性的な肩こりや頭痛、関節痛
● 不整脈がある、または胸が苦しい
● 下肢の静脈瘤が目立つ
● 目の下にクマができやすい
● 月経痛、月経血に塊が混ざる
● 舌が紫っぽい、または舌下静脈が暗い色で太い

いずれもチェック項目の数が多いほど要注意。自己管理の強化をおすすめします。

前々回の<パワーアップ編>でお話した通り、血を補う漢方薬はもちろん、胃腸の弱い方には気を補うことで間接的に血を補う方法もあります。普段の生活上での思わぬ事もその方の体質に関わる大切な情報になります。日頃から気になる事も含めて、ぜひお気軽に薬局スタッフまでご相談ください。

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ねんざ,骨折,

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