シミにもいろいろ


しみ

シミは顔面、特に前額、頬、目の周り、口の周りなどに左右対称に見られます。
比較的境界がはっきりしていて鮮明な淡褐色ないし暗褐色の色素斑で、大きさも色々です。


特に成年女性に多く、男性にも見られます。炎症症状は無く自覚症状もありません。夏に増えたり悪化し、冬になると軽減する傾向があり、
紫外線やストレスの影響でひどくなるケースが多く見られます。


シミは体に重大なトラブルを引き起こす事は無く、主に美容的問題ですが、女性にとってはやはり大きな問題でしょう。


シミが出来る原因


 シミは皮膚基底層を中心にメラニン顆粒が増える事で発生します。ひどい場合には真皮上皮にもメラニンファージなどが見られます。
正常な肌と比べると、メラニン細胞の働きが活発になっていることが見られます。


 現代医学では原因は明らかではなく、ホルモンのバランスの異常、薬物の影響、慢性疾患の影響が関与していると考えられています。


 中医学的には、「体が弱い」「腎虚(ホルモンをつかさどる腎のアンバランス)によってホルモンのバランスが崩れ、
体に栄養を供給する腎精が不足している」「脾胃(胃腸)機能が低下して代謝が悪化している」
「ストレスの影響で精神を調節する肝系統の機能が乱れ、気血(エネルギーと血液)のめぐりに障害を生じている」
などの結果として気血が顔を十分に養う事ができず、シミになると考えます。


シミのタイプチェック



中医学では自覚症状の違いによって、シミをいくつかのタイプに分けています。



【①気滞血おタイプ(きたいけつお)】



逍遥丸(しょうようがん)

 

濃褐色斑、特に頬のシミが濃い。イライラしやすく、怒りっぽい。胸腹部に脹痛がある。
のぼせ、不眠、生理不順。舌にお斑、お点(黒ずんだ斑点のようなもの)がある。


体質に合った漢方薬:逍遥丸(しょうようがん)、四逆散(しぎゃくさん)など。



【②肝腎不足タイプ(かんじんふそく)】



杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

 

褐色色素斑、境界は鮮明。顔色に艶がない。めまい。腰や膝にだるさや痛みが出やすい。


体質に合った漢方薬:杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)など。


瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)



 


【③脾虚湿滞タイプ(ひきょしつたい)】



補中益気湯(ほちゅうえきとう)

 

シミは泥色のような、汚れた感じ。食欲不振、軟便または下利。
疲れやすい特徴が見られます。


体質に合った漢方薬:補中益気湯
(ほちゅうえきとう
香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)
参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)など。

 


シミは気血のめぐりの悪さ、お血(血行不良)
を伴っている事が多いので、血の巡りを良くする活血薬(かっけつやく)を用います。
例えば生薬では丹参(たんじん)、ベニバナ、桃仁など。また田七人参を常用すれば予防に有効です。


まずはこれからの季節、シミを増やさぬよう紫外線対策には十分お気をつけくださいね。