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気になる病気

うつ(鬱)

漢方では心のトラブルは『気』と『血』に注目


一般に心のトラブルは、ストレスが原因と考えがちです。しかし「心」と「体」は全体でひとつとみる漢方では、
精神的な症状が出てくるときも、体のどこかに問題が起きていると考えて対処法を導き出していきます。

まず、健康な心と体を保つためには、体内のエネルギーである『気』と、心と体に栄養を与える『血』が必要不可欠となります。よって、この
『気血』のめぐりが悪くなったり、不足すると心のトラブルが多くなるのです。


確かに、ストレスは体内の『気血』のめぐりを悪くするため、イライラなどの原因になります。ただし、もともと『気血』
が十分であれば一時的な問題で終るため、それほど大きな影響を体に与えません。


しかし、夜型の生活や睡眠不足、偏った食生活、目の酷使、過労などが続いて体内のエネルギーが低下し『気血』不足となると、
心や体の不調が長引き、さらには“うつ”へとつながってしまいます。


まず、食習慣や睡眠などの生活を見直し、ときには漢方薬の手助けを借りながら、ストレスに負けない強い心を得るため、
体全体のバランスを整えてあげましょう。


女性の場合は『腎』にも注目


女性の場合、妊娠中や産後、更年期、生理前など女性ホルモンのバランスが変わる時期にうつになりやすいという特徴があります。


これらは、体の根本的なエネルギーを蓄え、性機能や生殖能力ともかかわる『腎』のパワーが衰えたことが原因のひとつと捕らえます。


特に産後の時期は、出産や授乳で『気血』を消耗しているところに、赤ちゃんとの慣れない生活が始まり疲れを蓄積して『腎』
への影響を及ぼすことも多くなります。産後の自分のためにも、赤ちゃんのためにも、妊娠前から『気』や『血』を補う食材を積極的にとり、
体作りをしておくことが大切です。


栄養たっぷり『気血』を補う食べ物、漢方薬


毎日の食生活には、心の健康と深い関係があります。

心と体にエンジンをかける朝食には温かく消化のよいものを、そして昼食ではバランスのよい栄養をとり、夕食はよい睡眠のために『血』
を補う食材を取り入れて腹八分目のちょっと軽めに抑えるようにしましょう。

さらにもうひとつ、気血を養う栄養に富んだ食生活のために、ご飯+おかず+汁物の和食スタイルを基本に、辛・甘・酸・苦・鹹(塩辛い)
のバランスをとり、いろいろな色の食材を使うと視覚からも元気になってきますよ。

また、せっかくバランスのとれた食事をとっても胃腸の調子が悪くてはお話になりません。暴飲暴食や冷たいもの甘いもの、
油っこいもののとり過ぎは絶対に避けてくださいね。


『血』を補う食材・・・ドライフルーツ、黒糖など

『気』を補う食材・・・黒豆、穀類など

『気』のめぐりをよくする食材・・・香味野菜(しそ、ねぎ)、かんきつ類など

『腎』を補う食材・・・黒いもの(黒豆、黒ごま)、粘りの強いもの(山芋)、うどなど


疲れやすく不眠や不安が強い場合・・・加味帰脾湯、帰脾錠など

疲れすぎて元気がない・動けない場合・・・麦味参顆粒、シベリア人参など

ストレスが多くてイライラする場合・・・加味逍遥散、香ロゼアなど


 


数日落ち込んで、また元気が戻るような場合は食生活や生活の改善で対処することができます。ただし、
うつ状態が続いて家事や仕事にも差し支えるようなことがあれば一度専門病院でチェックを。

またうつ病は脳内のセロトニンなどの分泌異常等により起こる病気です。この場合、単なる“うつ”とは別に考え、
病院で専門的な治療を受けながらコントロールを行い、そのうえで漢方薬を用い体のバランスを整えていくのがよいでしょう。




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