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不妊と漢方(5)無排卵

木梨 聡子

女性不妊の原因のひとつに排卵がうまくいかない排卵障害があります。

排卵障害の原因としては、以前にこのコーナーでもご紹介しました 「 多嚢胞性卵巣症候群 」や「高プロラクチン血症」がありますが、 「無排卵」もそのひとつです。「無排卵」 はその原因が多様であるうえ難治ではありますが、症状によっては漢方的治療がかなりその効果をあげています。
ここでは中医学的な立場で原因を探り、その解決策を見ていきましょう。

もしかして無排卵・・?!

「このところ生理が遅れてくるようになったわ」「生理の量がずいぶん減っている気がする」「出血はあるけどどうも生理と違うみたい」「基礎体温つけてみたら一相性!」など・・・思い当たることありませんか?
はじめの3つは「無排卵」とは限りませんが、基礎体温が低温期と高温期の区別がなくほとんど同じような値で推移している一相性ならば「無排卵」と思って間違いないでしょう。

どうして無排卵になるの??

無排卵の原因は多様です。卵巣自体に障害がある場合、視床下部―下垂体―卵巣の性腺系に支障がある場合、甲状腺疾患の内分泌系や糖尿病などの代謝系に異常がある場合 etc.
詳しい説明は西洋医学にお任せするとして、中医学的に見ると腎虚と気血の失調 により卵子が育たず、排卵できない或いは排卵困難になります。

「腎虚と気血の失調」っていったい何のこと??

五臓(腎・肝・心・脾・肺)のうち生殖のパワーの源はにあります。この腎には腎陰と腎陽があり、簡単にいうと腎陰 ( 腎精 ) は卵子を育てていくための栄養源で腎陽は発育を促す力であるため、どちらか一方でも虚弱であると卵子が成熟しません。
さらに卵子の発育には気と血が不可欠です。気血は飲食物から作り出されますが、消化吸収を司る が強くないと十分に産生されません。また原料があってもそれが身体の中で生かされるためには気血のスムーズな動きが必要です。精神的ストレスが強かったり悩み続けていると気をスムーズに巡らせるにダメージを与えて気は滞り、さらには血を消耗してしまいます。
卵子が卵巣で十分に育つための基本物質と発育の力、そして卵巣からポンッとはじけ出る排卵の力を得るためには、すなわち腎・脾・肝を補い気血を調節すること。これが排卵障害の解決につながります。

具体的な解決策は?? 

漢方薬を使う時は 補腎養血・理気血の薬が基本となります。しかし個々の体質を重視する中医学では、みな同じ薬ということはありません。無排卵でも痩せている人、太っている人、寒がりな人、暑がりな人・・・さまざまです。もし病院で治療を受けておられても薬の併用は可能です。
漢方薬を服用される時には薬局で十分にご相談されるとよいでしょう。またふだんの生活環境がとっても重要です。
食事に偏りはありませんか? 夜 12 時には寝ていますか? ずっと緊張してたりイライラしていませんか? 適度な運動は?
  特に精神状態は大きく影響します。考え込まず肩の力抜いて、気分転換に好きなこと楽しくなることをやってみましょう!!

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