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耳鳴りと漢方

日本橋店 荒 純子

耳鳴りの原因と治療方法

医学が進歩した現在でも、耳鳴りの発生の原因メカニズムについて詳細はわかっていません。現状としては、 根本的な治療方法が確立されていないといってもよいでしょう。特に検査等では異常が発見されず自覚的症状がある方の場合、 ビタミン剤や循環改善薬、精神安定剤などが対処療法として使われることがあります。
その他にも星状神経節ブロックなどの特殊な治療法もありますが、適切な治療を選ぶことが大切になってきます。

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耳鳴りを中医学的に考えると?

中医学的に耳鳴りは次の5つのタイプにわけて考えます。

1. 風邪による耳鳴り(風熱侵入)

感冒や風邪によって引き起こされる耳鳴りです。風邪の邪気が口・鼻から肺に侵入して、上部の竅を塞ぎます。どちらかというと、 耳が塞がる感じの症状です。

2. ストレスなどによる耳鳴り(肝火上炎)

ストレスから発生する憂鬱や怒りなどの感情的刺激によって傷つけられた肝が、火となり上に昇ってきて耳を犯します。 顔が赤い又は怒りっぽい人の耳鳴りはこのタイプです。怒ったときなどの感情の起伏により耳鳴りの症状が増減します。
比較的20代~40代ぐらいの若い人でも発生しやすく、キーンと金属音のような音がします。

3. 食べ物の嗜好による耳鳴り(痰火上昇)

お酒や美食などの暴飲暴食により生じた痰湿が、徐々に熱を持ち、火を発生させます。これが上昇して耳の機能を乱し症状があらわれます。 このタイプは舌に苔がべったりついているため、鏡でチェックしてみてください。

4. 老化などによる耳鳴り(腎精不足

「腎は耳に開竅する」とあるように老いや性生活の不摂生、精血不足などにより腎精が消耗されると、 耳の栄養が不足し耳鳴りが発生します。年と共に腎精は弱くなっていく為、比較的高齢者に多く慢性化しやすいようです。 蝉がなくような音で静かな場所や就寝前に気になることが多いようです。

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5. 胃腸が弱いことによる耳鳴り(脾胃虚弱)
胃腸が弱っており、食べたものをきちんと吸収できないと、体にとって良い成分が行き渡らないため耳鳴りになったりします。

耳鳴りの対策方法は?

ストレスが多い方は、まずリラックスすること。のんびり過したり趣味を楽しんだりしてください。そして、 心に余裕をもって動くことも大切です。
薄荷や菊花、セロリ、柿などが肝の熱を冷ましてくれるので、ちょっとした休憩そえてみるのもいいと思います。

暴飲暴食をしている方は、食生活の見直しを。偏りすぎず、バランスよく食材を取り入れることが大切です。 はと麦茶を食事の飲み物にしてあげると体の中の余計な湿を取り除けますよ。

腎精が不足している方は、アンチエイジングで補腎をしてあげるとよいでしょう。つまり、「腎」を補うことは老化防止につながります。 色が黒い食材には「腎」に良いものがたくさんあります。黒キクラゲや黒ゴマ、黒豆、海藻類がその代表です。

胃腸が弱い方は、刺激の強いもの(たばこ、酒、コーヒー、コショウ、わさび、からしなどの香辛料)は控え、 消化のよい胃腸に優しいものを食べましょう。

その他にも日常生活では、

☆ リラックスすること
☆ 睡眠不足を解消してよく寝ること
☆ イライラしない、やつ当たりしないこと
☆ 体を休めること

などに気をつけるとよいでしょう。

もちろん漢方薬でも 「耳鳴り」の症状を改善出来るものがあるので、是非ご相談いただきたいと思います。

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