口甘(口が甘い)


260014

食べ物が口の中に入っていないのに甘味を感じる…決して病気ではないのですが、この状態には中医学用語で“口甘:こうかん”“口甜:こうてん”という名前がついています。基本的な原因は、消化器系を表す“脾胃”の働きが失調していることにあります。

中医学の考え方を使った食養生や漢方薬で“脾胃”の働きを整え、口中の気になる不快感をケアしましょう。

むしゃむしゃ実証タイプ


“味の濃いもの”や“甘いもの”“油分・塩分の強いもの”を取り過ぎる傾向のある方に多く見られます。外食の多い方や食欲旺盛タイプの糖尿病の方も、このタイプに当てはまります。普段からエネルギッシュで暑がりの方に多いようです。脾胃の機能が亢進した時に現れる特徴=「食べても食べてもまだ食べれられる!」という事はありませんか?

<主な特徴>口が甘い、口が渇く、口内炎、食欲旺盛、尿が黄色い、便秘など
<対処法>便通を整えて身体にこもった熱を発散させる
<代表的な漢方薬>三黄瀉心湯

 

 

ぐったり虚証タイプ


普段から体力がなく、食欲不振や便秘・下痢がみられるような、もともと消化器系が弱点のタイプです。口中の不快感は更に食欲を落とし、脾胃の機能はますます低下してしまいます。年齢を重ねて体力が落ちている場合や慢性疾患で体力の消耗がある方、心当たりはありませんか?

<主な特徴>口が甘い、食欲不振、腹部膨満感、疲労感、便秘、下痢など
<対処法>消化を助ける、消化器系の働きを上げて快食・快便に
<代表的な漢方薬>晶三仙、六君子湯

 

年末年始はご用心


260015

いわゆる“ごちそう”を食べる機会の多い年末年始。普段より暴飲暴食がちになるため、“脾胃”は休む間もありません。
お酒の席ならおつまみのチョイスも重要です。揚げ物や味の濃いものばかり選んでいませんか?消化を助ける大根・キャベツ、香りの良い紫蘇・ゆず・春菊などの野菜を使った、さっぱりメニューを入れて、バランスをとりましょう。

家でゆっくりと食事ができる時には、消化に良くおなかにやさしいメニューがいいですね。野菜たっぷりのスープや雑炊などはいかがでしょうか。体力の低下や胃腸が弱っているのを自覚しているなら、消化に時間・エネルギーを必要とする根菜より葉物野菜をしっかり摂る方がおすすめです。気血を生み出す源となる“脾胃”に負担をかけすぎないようにしましょう。

今回ご紹介した漢方薬はほんの一例です。体質・体調によっては他の漢方薬が適している場合もございますので、実際の服用は専門家にご相談のうえお始めになられることをオススメします。


快食快便は脾胃が元気な証拠。食べ物が入ってくる所・出て行く所は、いつでもスッキリさせていたいですね。