糖尿病になる原因は?


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糖尿病には1型と2型があり、1型はインスリン依存型、2型はインスリン非依存型です。

インスリンは膵臓の内分泌腺であるランゲルハンス島にあるβ細胞から分泌される血糖降下ホルモンで、
糖尿病はこのインスリンの分泌が不十分なことや、分泌されても働きが不十分なために起こる病気です。高血糖の状態が長く続くと、やがて多飲、
多尿、全身倦怠感など糖尿病に特徴的な症状が現れます。たんぱく質や脂質などの代謝異常も起こってきます。
そして血糖が正しくコントロールされずに進行すると、ときには失明や生命の危険にさらされるような重大な合併症をもたらします。


近年日本では2型糖尿病患者が急増しています。日本人は欧米人に比べ、糖尿病になりやすい遺伝子をもつ人が多く、
さらに食生活の変化も原因のようです。


糖尿病:現代医学では


治療のための薬剤の選択には、1型か2型か、糖毒性の有無、空腹時血糖、食後血糖、ヘモグロビンA1C
(過去1~2ヶ月の血糖コントロールの指標)、肥満の有無、インスリン分泌能、高インスリン血症の有無を考慮します。


1型糖尿病の治療にはインスリン製剤を使用します。

2型糖尿病の治療には経口血糖降下薬やインスリン製剤を使用します。


糖尿病:中医学では


伝統的な中医学にも、糖尿病に相当する「消渇」という病名があります。

その消渇病の治療として約一千年前に三大症状といわれる多飲・多食・多尿に着目し、
どの症状が最も強く出ているかによって治療する方法が考え出されました。口の渇くものを上消(または肺消)、飢餓感の強いものを中消(胃消)
、尿量が異常に多いものを下消(腎消)と区別しました。


血糖が高いと尿量が増えるため、水分が奪われて、口渇や皮膚の乾燥、のぼせ、ほてり感などの漢方でいう「陰虚」
(体液不足)の症状が出てきます。また、全身倦怠感、脱力感といった「気虚」
(元気不足)症状も出てきます。これは漢方でいう「気陰両虚」の証に相当します。


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中国で糖尿病治療に、気陰両虚証の基本処方である、【麦味参顆粒】
の加減方がよく用いられるのはこのためです。【麦味参顆粒】中の人参は気を補い、全身倦怠感を改善し、五味子・麦門冬は津液
(体に有用な水分)を増やし、口渇を改善すると言われています。いずれの生薬にも、緩やかな血糖降下作用があるので、
自覚症状の改善だけでなく、総合効果も期待できると思われます。

口渇、食欲旺盛、尿が多いなど陰虚火旺症状(必要な潤いが不足)が見られる場合は、【八仙丸】
あるいは六味地黄丸を長期にわたり服用することもあります。


口渇症状が強い時は麦門冬湯または白虎加人参湯を追加し、手足の痺れを伴うときは疎経活血湯を追加し、疲労感が強い時は【補中益気丸】
を追加することも出来ます。

手足の冷え、腰痛などの腎陽不足の症状を伴うときは【金匱腎気丸】を用いることもあります。

手足のほてり感やのぼせ感といった、虚熱症状が強い時には、【瀉火補腎丸】が使われることがあります。


血管障害や神経障害などの合併症の予防も非常に重要です。手足の痛み、しびれ、感覚の異常、脳梗塞、心筋梗塞など、
その多くは漢方でいうお血(血行不良)証に相当するため、それぞれの処方に【冠元顆粒】のような活血化お
(血行改善)薬を併用するとよいと思われます。

また眼底出血のおそれがある時は、止血作用のある【田七人参】
を併用するとよいと思われます。


糖尿病は複雑なので、食事療法、西洋医学的な診断治療とあわせてお使いいただくと宜しいかと思います。


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