女性の体の悩み

薬膳

漢方百科

女性の体の悩み

帯下病(おりもの)

日本橋店 折原 美香

帯下病(おりもの)とは

18PHAI23

 

“帯下(おりもの)”の状態は、女性の体の健康状態を知る1つのバロメーターです。
帯下とは、膣内から出る粘液で

  1. 外部から膣内に雑菌が進入するのを防ぎ膣内を清潔に保つ
  2. 膣内を潤し精子が進入しやすいよう手助けをする

といった働きがあります。
正常では、無色透明・無臭で月経前や排卵日、妊娠期にはやや多くなり閉経後には減少します。
しかし、量や色、臭いの異常やかゆみなどの不快感、腰痛や腹痛などの症状がある場合、“帯下病”とみなされ治療が必要となります。

帯下病~漢方では

1. 胃腸虚弱タイプ(脾虚湿盛型)

星火健脾散

胃腸の働きが 十分でないと、飲食したものがしっかり消化吸収されず正常なエネルギー・血・体液に変換されません。 かわりに湿濁となり異常な帯下が出来てしまいます。帯下は白、臭いは少ない、過量な傾向があります。

普段から疲れやすい、食欲がない、体がむくみやすい、下痢や軟便を繰り返すなどの症状がみられる方には、胃腸の状態を整え、 体に溜まった余分な湿濁を除去する“星火健脾散(せいかけんぴさん)”や補気作用のある“補中益気丸(ほちゅうえっきがん)”など。

2. 加齢・消耗タイプ(腎虚水湿型)

らんしゅうきんきじんきがん

加齢や慢性疾患などによる消耗から、腎の働きが低下すると水分代謝も悪くなります。体を温める働きが低下すると(腎陽虚)、 帯下は色が薄く水っぽいかんじに、体の潤いが不足し体内に熱がこもると(腎陰虚)、帯下は色がつき粘っこくなる傾向があります。

体が冷える腎陽虚タイプの方には、“蘭州金匱腎気丸(らんしゅうきんきじんきがん)=八味地黄丸(はちみじおうがん)”、 潤い不足により熱性の帯下が出る方には“瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)”など。

3. 湿熱停滞タイプ(肝経湿熱型)

瀉火利湿顆粒90箱+アルミ

 

体の中に湿が長期間停滞すると熱に変わり、帯下は黄~赤っぽく、粘っこく、臭いも強くなります。口渇や口臭、便秘あるいは軟便、 黄色の尿、陰部の違和感などが生じる傾向があります。

このような方には、体内の湿と熱を取り除く“瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)や“茵陳五苓散(いんちんごれいさん)”など。  

注意)漢方薬を実際に服用する際は、 専門家にご相談して適切な漢方薬を選んでください。

帯下病の原因がトリコモナスやカンジダ、細菌などの感染症による場合は、 漢方薬よりも西洋薬による速やかな治療が必要な場合もあります。市販のおりものシートも様々なものが売られていますが、ちょっと変だな? と思ったら、まずは検査をされることをおすすめいたします。

帯下はあなたの体の状態を映す鏡のようなもの。毎日チェックして、今一度ご自分のお体の状態を見直してみてはいかがでしょうか。

<<前の記事

ikanopはイスクラ漢方薬局(東京都)がご提供する漢方知識・健康相談の漢方情報サイト。

中医学の専門家による正しい漢方知識が身に付く漢方百科で不妊症・冷え性・にきび・便秘など女性の体の悩みと漢方の対処法をご説明しています。漢方に詳しい薬剤師に相談できる「2分で健康相談」をご提供しています。イスクラ漢方薬局の店舗(日本橋・六本木・中野・新宿)をご案内します。漢方に詳しい薬剤師が相談の上で体質や症状に最適の漢方薬をお勧めいたします。