「身土不二」とは?
薬膳には「身土不二」という思想があります。「身」は私達の身体、「土」は環境で、人と環境は切り離せない関係であるという考えです。
その土地でできたその季節の物が、その地に暮らす人の身体には一番合っているんですね。例えば、
暑い土地や暑い時期にとれる作物には身体を冷やしてくれるものが多くなっています。
近年は年中手に入る野菜が増えて旬を感じにくくなりましたが、春は比較的わかりやすいので、
食材を買うときに少し意識してみたらどうでしょうか。季節感のある食卓は素敵ですし、旬のものは栄養価が高く味も良く、
かつ経済的なのでお財布にもやさしいですね。
オムポテト
【材料】2人分
新じゃが 4個
椎茸 2枚
人参 20g
グリンピース 40g
鶏もも肉 100g
卵 4個
マヨネーズ 適量
オリーブオイル
塩
胡椒
ケチャップ
【作り方】
1 鶏もも肉、人参、椎茸はサイコロ程度の大きさに刻む。
2 グリンピースはサヤから出し塩を少し加えて茹でる。
3 フライパンを熱してオリーブオイルを引いて1の食材を火が通りにくいものから炒めていき、火が通ったらグリンピースも加え、
マヨネーズ・塩・胡椒で味を調えながら、マヨネーズがなじむ程度にさっと炒める。(味を濃くしすぎないように)
4 新じゃがは皮をこそげ、柔らかく茹でで熱いうちにマッシュし、3の具材を混ぜ合わせる。
5 4でできたタネを2等分する。一人分をラップに取り楕円形に成形する。
6 一人分卵2個を割りほぐす。焦げ付きにくいフライパンにごく薄くオリーブオイルをごく薄く塗り、
20cmほどの円形の薄焼き卵にし、4で成形したタネを巻き皿に盛る。
7 ケチャップをかけていただく。
春野菜のグリーンサラダ
【材料】2人分
菜の花 12cmほどのを5本
セロリ茎 1/2本
アスパラ 3本
うるい 3本
オリーブオイル 大さじ2
レモン汁 小さじ2
リンゴ酢 大さじ1
塩 適宜
【作り方】
1 野菜を水でよく洗う。菜花は軸の硬い部分だけ皮を剥き茹で、4cmくらいの長さに切る。
2 アスパラは皮を剥いて茹で、ざっくりと切る。
3 セロリ茎はスライスする。
4 うるいは水で洗ってから5cmくらいの長さに切る。
5 ドレッシングを作る。ボウルにオリーブオイル、リンゴ酢を入れて混ぜ、味を見ながら塩・レモン汁を加えて味を調える。
6 食べる前に野菜をドレッシングで和え盛りつける。
*春野菜は柔らかく甘みがあるので、味は薄味でシンプルに頂くのがオススメです。
*今回は癖のないうるいを使いましたが、茹でたこごみやタラの芽を加えても苦みが加わっておいしいです。
【食材の功能】
じゃがいも:甘味、平性/胃、大腸経/調中和胃、益気健脾
椎茸:甘味、平性/胃、肝経/益胃気、托透疹、止血
人参:甘味、平性/肺、脾経/健脾養血、健脾化滞、潤燥明目
グリーンピース:甘味、平性/脾、胃経/補中益気、利小便
鶏もも肉 :甘味、温性/脾、胃経/温中、益気、補精、填髄、降逆
卵:甘味、平性/肺、脾、胃経/滋陰潤燥 養血安胎
菜の花:辛味、温性/肝、肺、脾経/解毒消腫
セロリ:甘、苦味、涼性/肝、肺、膀胱経/平肝清熱、利湿治淋
アスパラ:苦、甘味/肺経/清熱生津、利水
レモン:酸味、平性/肺、胃経/生津、止渇、消炎、化痰、降脂
塩:鹹味、寒性/胃、腎、大腸、小腸経/清熱涼血、解毒
胡椒:辛味、熱性/胃、大腸経/温中散寒、行気消痰