JUL003

いよいよ本格的な夏がやってきますね。今年も相当な暑さのようです。うだるような暑さの中、どうしても手が出てしまうのが、冷たい飲み物、食べ物、生ものですよね。ランチは冷たい麺類、食後はアイスコーヒー、夜はお刺身でビール、なんて方はいらっしゃいませんか?

冷たい飲食物を摂り過ぎると、脾(中医学用語で消化器系統のこと)の働きを弱めて、食欲不振、吐き気、お腹がゆるい、食後お腹が張るなどの症状につながることも。そんなときにお勧めなのが、生姜です!

1.夏は“実は冷える”


近頃クールビズが浸透し、オフィスでもクーラーの設定温度を高めにするところが増えているようですが、それでもまだ大多数のオフィスやデパートなどでは冷房がきつめ、カーディガンと膝掛けは必須というOLさんも多いと聞きます。

加えて夏はどうしても冷たい飲み物、食べ物に手を伸ばしがち、結果体の中も外も“寒邪”に侵されてしまうことに。そうなると、食欲不振、吐き気、お腹がゆるい、食後お腹が張るなどの胃腸の不快な症状や、体のむくみ、月経痛、免疫力の低下などにつながっていきます。

2.夏の不調は夏だけでは終わらない


夏の不調は夏の間だけのこと、秋になって涼しくなったら回復すると思われていませんか?夏は健康な状態でも暑さで気や血を多量に消耗します。そこに体調不良まで加わったら、その疲労は秋になっても容易に回復できず、冬まで持ち越してしまうことにもなりかねません。

では、体の内外から“寒邪”に侵されそうになったらどうしたら良いでしょう?それは体を温めるものを摂ることによって、寒邪を追い出すことです。お勧め食材はずばり”生姜”です!

3.“夏に生姜、冬に大根を食べていれば医者いらず”生姜


生姜には、発汗によって体表の寒邪を追い払い、胃腸の働きを活発にし、嘔吐を止める作用があります。 昔から中国では、“夏に生姜、冬に大根を食べていれば医者いらず”といわれます。つまり夏は冷たい物でお腹を冷やしがちなので、生姜で温め胃腸の働きを促進させる、冬は反対に暖房などで体内に熱がこもり、お正月などで暴飲暴食して胃もたれをおこしがち、そこで大根で消化を促進させると共に体を適度に冷やすという養生法です。

日本でも夏に冷ややっこやそうめんの薬味におろし生姜を使ったり、お正月に大根で作ったおなますなどを食しますが、理にかなっていますよね。また、生姜はキノコ、魚介類の毒素を分解する解毒作用があるので、夏の食中毒予防にも有効です。

旬も終わりに近づきましたが、「新生姜の甘酢漬け」をつくって常備しておくと、いつでも料理に添えられて便利ですよ。

簡単に作り方をご紹介すると、新生姜300gの皮をスプーンなどで薄く取り除き、繊維に平行に薄くスライスして水にさらしてさっとゆで、酢1カップ、砂糖大さじ4、塩小さじ1/2、湯冷まし大さじ2を合わせて甘酢をつくり、生姜が熱いうちに漬ける、です。

では皆さん、生姜パワーでこの夏を上手に乗り切りましょう!