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不妊と漢方(19) 卵管障害

六本木店 桑島 宜子

卵管障害とは?

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卵管は子宮から左右それぞれの卵巣をつなぐ約10cmの管で、細いところは1cmほどしかありませんが、ここは精子と卵子が出会う大切な場所です。

『卵管障害』とは、不妊の原因の約30%と言われ、卵管が『詰まりやすい(閉塞)』・卵管の周囲が『癒着している』ことにより受精できない、受精したとしても卵管で着床してしまう「子宮外妊娠」の可能性が高い状態です。

症状は?

  • 月経期や排卵期のお腹の脹痛
  • 帯下(おりもの)の量が多い、または、黄色い
  • 月経不順
  • 経間期(月経と月経の間)出血
  • 経血に塊がある

などの症状があります。

また、自覚症状がないこともあり、卵管造影検査や通気通水検査で造影剤・炭酸ガス・水を流し込んだことで通りがよくなり、軽症の場合は妊娠される方もいます。

原因は?

西洋医学では?

○クラミジアなどの性感染症(STD)や、過労・流産などによる大腸菌・ブドウ球菌・連鎖球菌などの感染症

→→→卵管炎(炎症による分泌物で卵管が狭くなり通過障害)

○子宮内膜症や骨盤内手術

→→→腹膜・卵管采・卵巣周囲の癒着

○先天的に卵管が細い卵管形態異常 など

中医学的では?

卵管の詰まりやすさは、

○細菌感染などからの『湿熱(しつねつ)』

○ストレスなどによる『気滞オ血(きたいおけつ)』

などにより、胞脈(子宮に分布する脈絡)の気血の運行が阻まれることによると考えられています。

卵管閉塞…漢方薬では?

 

血府逐オ丸箱 瓶

○理気活血薬・・・血府逐オ湯(けっぷちくおとう)や冠元顆粒(かんげんかりゅう)

○清熱利湿薬・・・瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)

などを使用する場合があります。

また、症状に応じて

○冷え、疲れ・・・補中益気丸(ほちゅうえっきがん)

○月経痛・・・爽月宝(そうげつほう)

○脹痛・・・芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)

などを組み合わせることもあります。

とりあげた漢方薬は代表的なものになりますので、

実際に服用される場合はお近くの漢方薬局にてご相談下さい。

【まとめ】

卵管は2本あり、どちらか1本でも通っていれば自然妊娠の可能性はあります。より妊娠しやすい状態としては2本とも通っていることが理想です。

もし、卵管障害が重症の場合は手術(卵管形成術など)や体外受精が必要になることもあります。

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