多嚢胞性卵巣症候群や卵巣内出血という困難を乗り越え劇的な妊娠をされた例をご紹介いたします。

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Mさん29歳

以前にピルを1年半服用していて 服用をやめた後月経がこなくなり病院で受診したところ「多嚢胞性卵巣症候群」と診断。結婚を控えておられたので何とか正常なリズムに戻したいと 今から約2年前に来店されました。漢方薬を服用し時々出血はあるものの排卵がなくそれでも服用を続けたところ4ヶ月目にして自力で排卵、その後体温が上がり高温期に入りました。結婚後は精神的に安定したのか周期的に来潮し月経周期は約40日、排卵は周期の21~24日目、高温期は14~16日持続するまで回復しましたが、相変わらず仕事と家庭の両立は息つく暇もなく忙しそうでした。

ところが、ある時受診したら“卵巣が大きく腫れている” とのこと。原因は排卵の時にたまたま卵巣内の血管が破れ出血し血液が卵巣に充満したためでした。その後、徐々に血液は吸収され卵巣はほぼもとの大きさに戻ったけれどこれだけの負担が卵巣にかかったのでこれから卵胞が育つかどうか周期が乱れる可能性があることを覚悟していました。しかし、ありがたいことに周期も乱れることなく出血で腫れた卵巣からも排卵したようでまずはひと安心。それからしばらくして「生理が来ないんです。でも夫婦生活をもった“タイミング”は大きくずれているので妊娠ではないと思います…。」との電話。また生理が止まってしまったかとかなり不安そうでした。とにかく落ち着いてもう少し様子を見てからの受診をお勧めしました。

 

数日後Mさんからの電話。
「病院に行ったら妊娠していると言われました、5週目ですって!」
「エエーーッ!! だって夫婦生活もったのは排卵(と自覚する)8日前と仰ってましたよね!?」
(※通常排卵後の卵子の生存は1日、精子の生存は射精後2~3日といわれています)

「病院でも診察室から大きな声で呼ばれました。ドクターも『こんなことあるのよね~』と感心していました。」 Mさんも予想外の事態にしばらく茫然としたそうです。

先日、「7カ月に入りました。」とポコっとかわいく膨らんだお腹を抱えてご来店。つわりがかなりひどくてしばらく寝たきりの状態でしたが、ようやく外出できるまでに快復され運動もかねて来てくださいました。

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栄養がほとんど摂れてない中でも赤ちゃんは順調に育っているとのこと。「結婚後ちゃんと基礎体温を測り排卵をチェックしタイミングを合わせるなどできる限り条件を整えて臨んでいたときはなにごともなく、今回の妊娠はまったく予想してなかったので今でも不思議な感じです。それぞれの局面で漢方薬をうまく取り入れられたこともずいぶんと助けになりました。」とすっかりお母さんらしく穏やかな表情でした。

私もこれまでご相談を受けた中でこのような例は初めてでした。あまりにタイミングを意識しすぎると精神的な緊張につながります。夫婦ともにリラックスしていることが大事であること、精子卵子の寿命にも例外はあることなどあらためて“生命の神秘”に触れ、人智では及ばない自然の力の凄さとミラクルに感動しました。

出産までの妊娠期間を心地よく過ごされ、母子ともに元気で安定した出産を迎えられることを心からお祈りいたします。そして私も赤ちゃんとご対面する日を楽しみにしています。

※HP掲載にあたってご本人さまの承諾を頂きました。


多嚢胞性卵巣症候群,