陽=良い? 陰=悪い?


日本人の私たちが持つ漢字のイメージからすると、陰といえばあまりイメージが良くなく、その一方、陽は良いものでこちらの方が大切と考えてしまいがちです。ところが中医学では全ての物事を陰陽に分けてとらえるため、陰と陽のそれぞれには役割があり、そのどちらが欠けても人体にとってバランスを失った状態になってしまうと考えるのです。では、陰陽の分類について例を挙げてみましょう。

陰=地、夜、月、女性、潤す、寒涼、秋冬 、じっくりと養う、抑制する、下降する

陽=天、昼、太陽、男性、温める、温熱、春夏 、活性化させる、亢進させる、上昇する

さぁ、どうでしょうか。中医学の考え方からみた陰陽には、どちらかが良い悪いということは無いのがお分かりかと思います。陰と陽はどちらが欠けても成り立たないものなのです。ちなみに女性の場合は卵胞ホルモン(エストロゲン)を陰、黄体ホルモン(プロゲステロン)を陽と考えます。私たち薬局スタッフが妊娠をご希望される方にご提案することの多い周期調節法は、この陰陽説と西洋医学の生理メカニズムを組み合わせて確立されたものです。

 

< 周期調節法とは >


低温期=陰、高温期=陽、月経期&排卵期=陰陽の転換期とし、身体の変化に合わせて中成薬を飲みわける方法
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例えばこんなこと


昼間は陽に分類されるので、人間の身体としては『活動する』のが自然に沿った本来の動きです。 逆に夜は陰の時間。ゆっくりと『休養する』ことが必要です。ところが、職業上夜勤をしなくてはならない方や、小さいお子様を持つママたちにとっては昼も夜も無く、『眠るはずの時間に活動(仕事)をしなくてはならない』という事や『動いた方が良い時間に無理やり眠らなくてはならない』という事も…。これが長期間続いた時には、身体の不調となって現れることがあります。 この場合、陽の行動(活動すること)に比べて陰の行動(休むこと)が不足していますから 身体にも『陰の不足』のサインとなる症状が出やすくなります。

陰の不足の代表的な症状には、不眠(熟睡できない)、ほてり、口の渇きなどがあります。そんな時には陰を養う中成薬を使って身体のバランスを取っていくのです。さらにご自分でも『陰を補う』養生法を実践なさると、お薬の効果もより際立ちます。薬局では、おひとりおひとりに合った養生法の具体例を、ご来店時に詳しくお話をうかがう中で検討・ご提案しています。

 

一緒に考えます、あなたの元気。


身体に表れる症状だけに限らず、メンタル面の調整にも陰陽説は役に立ちます。気分の波が大きく、自分の感情に振り回されている時は生活面や行動面から陰陽バランスをチェックしてみる事をおススメします。最近どうも調子が良くないなぁ…と思う時はいま自分に起こっている症状だけに着目するのではなく、陰陽のバランスも含めた自分の全体像を考えてみると、思わぬ突破口が開けるかもしれませんよ。

お気軽に薬局スタッフまで声をかけてみてくださいね。

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周期療法,周期調節法,