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肺がんについて

北京會舘 下田 弘通

現在、死亡率の原因のトップは悪性腫瘍、つまり「がん」です。その中でも肺癌は日本でも世界でもかなり割合が高くなっています。治療においては、患者さんのQOLを大切にする必要があると考えらます。

肺癌とは?

肺に発生する悪性腫瘍のことで、90%以上が気管・気管支、細気管支、あるいは末梢肺由来の癌。世界中のがん死の中でも一番多く、日本では男性でトップ、女性では三番目です。

原因は?

肺癌の場合には、喫煙が最大の原因とされている。喫煙量が多いほど、期間が長いほど肺癌に罹る可能性が高くなります。

その他、アスベスト、放射線や遺伝、ウイルスなどが原因とされている。

肺癌の分類

①小細胞癌

喫煙との関連が大きいとされており、悪性度が高い。進展も早く他臓器への転移もしやすい。

②扁平上皮癌

喫煙との関連が大きいとされている。

③腺癌

喫煙をしない女性に発生する肺癌はこの型がメイン。

④細気管支肺胞上皮癌

若年者や女性に多い。比較的穏やかに進行し喫煙との関連性が低いとされている。

⑤大細胞癌

・・・・・など。

症状

激しい咳、痰、血痰、胸痛、息切れ、食欲不振など

[治療1]西洋医学

小細胞癌か否かで外科的手術の適応範囲が異なる。

・ 小細胞癌の場合は、Ⅰaに限り手術が適応でその他は化学療法と放射線療法

・ その他(非小細胞癌)の場合、Ⅲaまでが手術を検討されるがそれ以外は化学療法や放射線療法となる

副作用との関係でQOLが保たれるかが大事なポイントとなる。

[治療2]中医学

漢方での対応は、西洋医学の補助的治療または副作用の軽減、その他、QOL(生活の質)の改善に役立つと考えられる。本来持っている免疫や治癒力を強化することで、食欲の改善や辛い咳などへの対応を得意とする部分がある。また、一人ひとりの現在の体のバランスを考えて個々の漢方で対応する。

[症例]

男性、70代、小細胞癌、転移あり、激しい咳。病院での治療を受けていたが、本人のQOLが低い。

漢方を服用直後から、激しい咳き込みが楽になり本人はとても満足のご様子。好きな事が出来るようになり嬉しく、継続して服用いただいております。

予防

喫煙の制限が自分にとっても受動喫煙の防止にもなるため、もっとも重要な予防策だと考えられている。また、2003年に『Lancet』という有名な医療雑誌に早期肺癌発見に効果のある検診が掲載されており、今後の期待が高まっている。

その他、食事やストレスの軽減、睡眠管理なども中医学的には重要と考えております。

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