生理のお話
月経前の不眠
日本橋店 田宮 雅子
毎晩ではなく、周期的に睡眠状態が悪化する。思い返してみるとそれは月経前だった、なんてことはありませんか?
月経前の不眠、これもPMSの症状のひとつです。PMSというのは排卵から月経までの間に体に起きる様々な不調のことで、ほとんどが月経が始まると治まってしまいます。月経前だけの症状のため「月経前症候群」とも呼ばれています。
月経前の症状は、一般に女性ホルモンのバランスが崩れることで様々な症状が現れると考えられています。月経前だから仕方ないと放っておくのではなく、毎月起きるのであれば少しでも改善したいですよね。中医学では月経前の不眠をいくつかの体質別に考えています。
月経前不眠を中医学的にタイプで分けると
①陰虚火旺型
陰虚とは体に必要な潤い成分が不足した状態のことで、更に熱症状(虚熱)が強い場合は陰虚火旺といいます。特に心の陰液が不足すると不眠や落ち着かないなどの症状が現れます。
月経前の不眠以外に、焦燥感、口渇、腰や膝がだるい、頭がふらつく月経周期が短くなる、量が少ないなどの症状を伴うことがあります。
このタイプの不眠には心の陰液を補い、虚熱を取る天王補心丹(てんのうほしんたん)などを使います。
②心肝火旺型
ストレスと関わりのある肝の気が停滞して火が生じて、精神活動と関係深い心に影響が出た状態のこと。月経前の不眠・ひどいと一睡も出来ないことも、いらいら、口が苦い、頭痛、のどが乾く、月経周期が短くなる、気血が暗色で量が多いなどの症状を伴うことがあります。
このタイプの不眠には肝の熱を沈める瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)などを使います。
③心脾両虚型
消化吸収、そして気・血を造りだす脾の機能の低下が長引き、心に血を供給出来なくなった状態。
月経前の不眠以外に、夢が多い、動悸、月経周期が短くなる、経血が淡い色で量が多い、むくみ、倦怠感などの症状を伴うことがあります。
このタイプの不眠には脾気・心血を補う帰脾錠(きひじょう)などを使います。
