これから紫外線が気になる季節になってきますね。中国では数千年前の最古の医学書≪黄帝内経≫の中に“外に現れる美は臓腑の健康の表れ”の記述があるように、昔から中医美容という考え方があり、様々な中薬、薬膳、鍼灸、推拿(マッサージ)の方法が運用されてきました。

今回は≪中華臨床薬膳食療学≫という本の中から、美肌クリーム、美肌酒の作り方を翻訳してご紹介いたします。

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1.杞円膏(枸杞子と龍眼肉の美肌クリーム)


材料:枸杞子(蔕をとったもの)50g、龍眼肉 50g、氷砂糖、蜂蜜適量

作り方:先ず枸杞子、龍眼肉を洗ったものを細かく切り、土鍋の中に入れる。水を加え(材料の高さから指二本分を超えない程度の量)、とろ火でゆっくり煮ていき、水分が少なくなったら、お湯を加えて、枸杞子と龍眼肉から味が出きったところまで煮る。

煮あがったところで、煮汁を濾して鍋に戻し、強火で沸かし、灰汁をすくい取ったところでとろ火にして、途中焦げ付かないようにかき混ぜながら煮詰めていく。クリーム状になるまで煮詰めたら、溶かした氷砂糖と蜂蜜を加えて混ぜ、火が通ったら出来上がり。

効能:滋陰養血、安神潤膚


龍眼肉は益心脾、大補気血、益人智できることから、強筋骨、沢肌膚、駐容(美容を保つ)作用を発揮する。枸杞子は益寿延年の佳品で、龍眼肉と一緒に用いることで、その効用は更に向上する。更に氷砂糖、蜂蜜の潤津作用が加わり、安神養血、滋陰壮陽、益智、強筋骨、潤肌膚、駐容顔の効用を発揮する。

 

2.桜桃酒(サクランボの美肌酒)


材料:生のサクランボ 500g、米酒(もち米やもちアワで作った蒸留酒)1000g

作り方:先ずサクランボを洗い、酒の中に浸し、密封して10日で出来上がり。

効能:健脾潤膚


桜桃の性味は甘、温で、肝、胃、腎経に入り、益気、袪風湿作用がある。

斉梁時代の名医である陶弘景(456-536)の記述に桜桃は“調中、益脾気を主る”とある。

明の時代の蘭茂が著した≪滇南本草≫では、更に桜桃の薬効が論述されているだけでなく、桜桃を酒に浸した際の作用について記述されている。本の中で、桜桃は“一切の虚証を治し、大補元気、滋潤皮膚作用がある。酒に浸して服用すると、中風、四肢のしびれ、風湿の足腰の痛みを治す”とある。以上のことから、桜桃は、生食でも、酒に浸しても、補益脾気、滋潤皮膚、美人顔色の作用がある。

以上、中医美容の内容をほんの少しだけご紹介しましたが、如何でしたか?特にこれからの季節、サクランボも市場に出回りますし、美肌酒作ってみては如何でしょうか。私も是非試してみたいと思っています。(笑)

これからも興味ある文献が見つかりましたらご紹介していきますね♪


美肌,