下肢静脈瘤とは

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脚の血管がコブのように表面に浮き出る下肢静脈瘤。せっかくの美脚が出せない…という悩みだけでなく、放っておくと肺塞栓症のような危険な状態に陥ることもあります。

※肺塞栓症:脚の太い静脈(深部静脈)に詰まった血栓が血流に乗って肺に運ばれ、肺の動脈に詰まり、呼吸困難や胸痛などを引き起こす。心肺停止状態となることもある。

脚は第二の心臓ともいわれますが、脚の静脈では、筋肉の収縮がポンプの働きで血液を下から上へ押し上げています。そして、重力によって血液の逆流が起こらないよう、静脈には“弁”があります。この弁が何らかの原因で壊れると、血液が逆流し脚に溜まってしまします。こうして起こるのが下肢静脈瘤です。

下肢静脈瘤の主な症状

初期症状 ;脚の重だるさ、脚のむくみ、夜間の脚のつり
症状が進行;血管が浮き出る(立った状態で)、脚の湿疹・痒み・潰瘍・色素沈着
類似の症状は、下肢静脈瘤以外の疾患でも起こることがあります。

長時間立ちっぱなしの仕事や妊娠中、家族歴があるなども下肢静脈瘤の要因のひとつとなります。また、肥満や高血圧は、下肢静脈瘤を悪化させるおそれがあるので要注意です。

下肢静脈瘤を中医学的に考えると

下肢静脈瘤は、静脈中のコブ=お血が原因と考えます。お血とは血の流れが滞り、塊やしこりができやすい状態。まずは、血の巡りを良くし、塊やしこりをとる活血化瘀という分類の漢方薬をよく使います。

漢方薬では

血の流れを整える活血作用と共に、血の流れを助ける理気作用もある冠元顆粒(かんげんかりゅう)や散血の働きのある田七人参茶(でんしちにんじんちゃ)、破血、消癥(しょうちょう)、通経作用のある水蛭を使用した水快宝(すいかいほう)を使用することもあります。

また、血管が弾力性を失うと、血液が末梢から心臓へ戻る力も弱くなります。
麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)は、生脈散の別名の通り、脈に張りと弾力を与え血管力をアップさせると同時に、血のネバネバを取るはたらきもあります。上記の活血化瘀の漢方薬との併用をおすすめします。

下肢静脈瘤まとめ

日常生活では、脚に血液が溜まらない工夫が大切です。つま先立ちや足首を回して脚の筋肉をこまめに動かしたり、脚を少し高くして眠る、医療用弾性ストッキングの着用なども下肢静脈瘤には効果的です。

ただし、状態によっては外科的処置が必要となりますので、専門の医療機関への受診をおすすめします。




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