飛蚊症 とは?

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飛蚊症とは、目の前に蚊やゴミのようなものが飛んでいるように感じる症状です。数も様々です。高齢者や近視の人に多く見られます。目の内部を満たす硝子体に濁りができると、その影が網膜にうつるために起こります。

私自身も強度の近視のため、飛蚊症をわずらいやすいタイプと考えられ、非常に気になります。目の異常は日常生活に支障を来たすことが多いので、とても辛いものだと思います。飛蚊症は重大な疾患がなくても起こるケースが多く、その場合あまり打つ手がないのも辛いところです。症状の改善のために、何かできることがあれば…と思われる方も多いと思います。このような症状を中医学にご紹介させていただきます。

飛蚊症を中医学でタイプ別に分類すると、以下の通りです。

肝腎陰虚

主症状として、目の前に雲や霧のようなものが見えます。
老年者や虚弱者に多く、腎陰が不足しているため起こると考えます。両眼の乾燥感、異物感、疼痛、頭のふらつき・耳鳴り・腰や膝がだるくて無力などの症状を伴います。このタイプの方に杞菊地黄丸などがおすすめです。

気血両虚

このタイプも雲や霧のようなものが見えます。気血が不足し、目を滋養できなくなってしまうのが原因です。目の鈍痛、乾燥感、異物感、疼痛があり、顔色につやがなく、息切れ、ものをいうのがおっくう、動悸、不眠などの症状があります。分娩時の出血の後などにもみられることがあります。このタイプの方には参茸補血丸、人参養栄湯などを使用する場合があります。

瘀血(おけつ)

目の前に蠅や蚊のようなものが見えます。血の巡りが滞ることが原因と考えられます。疼痛、顔色が黒ずんでいるなどの症状もみられます。脂っこいものを好む方が多く、ストレスや運動不足が影響することもあります。このタイプの方には、冠元顆粒、血府逐瘀湯などをおすすめします。

湿熱

このタイプも視力が低下し、目の前に蠅や蚊のようなものが見えます。湿邪が気の巡りを滞らせ、熱がこもってしまい、蒸しているような状態が原因で起こると考えられています。辛いもの、熱いものを好む方に多く、目の充血、口が苦い、いらいら、尿が濃いなどの症状も見られます。
このようなタイプの方には、瀉火利湿顆粒などをおすすめします。

飛蚊症は多くの場合問題はありませんが、放っておくと網膜剥離や眼底出血などの重大な病気を見逃してしまうこともあります。眼科医の診察を受けていただくことが安心です。漢方薬をご使用の際には、必ず専門家にご相談の上お求め下さい。




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