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中医美容(美白の洗面薬)

日本橋店 佐藤 薫

夏休みは思いっきり楽しめましたか?海や山でうっかり日焼けをしたり、猛暑でお肌の手入れが疎かになり、これからおしゃれの楽しめる季節になるというのに、お肌の調子が今ひとつ・・・といった方は多いと思います。前回に引き続き、今回も中医美容をご紹介しますが、今回は≪千金美容方≫という本を翻訳してご紹介します。この本は古代の中医学書の中から、美容法を抜粋、編纂したもので、1986年に出版以来ベストセラーになりましたが、現在は絶版になっているそうです。この中から今回は冬瓜を使った“冬瓜洗面薬”の文章をご紹介します。

冬瓜洗面薬≪御薬院宝≫

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使用効果:顔面の不潔、蒼黒無色
組成薬物:冬瓜一個

調製方法:竹のナイフで皮を切り取り、薄切りにし、酒一升半、水一升を加えて柔らかくなるまで煮、竹のこしきでこして滓を取り除く。更に布で濾過して、クリーム状になるまで煮詰め、蜂蜜を一斤加え、更に煮詰め、丁度良い濃度になったら、新しい綿布で更に濾過し、磁器の器に入れる。

使用方法:栗の大きさくらいを手に取り、唾で伸ばし、顔に塗り、手でマッサージをする。

方薬解説:冬瓜は極めて普通の野菜で、万民の食卓に上ったことがあるといっても良いくらいで、野菜の友人でもあり、肉料理の伴侶でもあり、あまりにも親しみやすい食材だ。

ひどく暑い夏に、食事のときに何も食べたくない時でも、一皿の清々しい香りが鼻をくすぐり、紅白が互い違いになり、まるで白雪紅梅のような“火腿蒸冬瓜”が出てきたら、たちまち食欲がわき、暑気が全て解消し、美味しく食べることができる。

また寒冷な厳冬に友人と集う時、一杯のお茶のほかに、一皿の玉のように清らかで、氷のように曇りがない“白糖冬瓜条”が興を添え、清々しい香りが延々と続き、甘くて潤いがありしつこくなく、特別な情趣がある。冬瓜は食品というだけではなく、非常に高い薬用価値がある。

これ自身良薬と言ってよく、良薬でしかも苦くないので、当然更に人々に好まれる。冬瓜の皮はしばしば利尿退腫に使われ、冬瓜の身は清熱解暑に用いられるが、わたの部分は除垢袪濁でき、種は潤膚増白に長けている。この方薬は冬瓜の身、わた、種が主になっているが、何故なら身は“面黒令白(美白)”(≪聖済総録≫)の効果があり、わたは“洗面澡身、令人悦澤白晳(顔や体を洗うことで艶があり、白くきれいな肌にする)”(≪本草綱目≫)に熟練しており、種は“令人悦澤好顔色(つややかな良い顔色にする)”(≪神農本草経≫)、“袪皮膚風及黒黒干(辞書になかったのですが、恐らくしみを取るの意)、潤肌膚”(≪日華子本草≫)と、古代の美容の常用薬であった。

この冬瓜の3つの部位の長所を合体させることで、顔色の黒さはだんだんとなくなり、皮膚は白くきれいに潤いをもたらす。更に皮膚を滋養し、アンチエイジング効果の蜂蜜を配合することにより、更に効能を高めている。

この方薬を調製する時には鉄器に触れないように、皮を取る時は竹のナイフを使い、滓を取り除くときは、竹のこしきを使い、液を煮詰めるときは銅の鍋を使い、磁器の器に入れて保存しなくては、効果に影響がある。使用時には唾で薬物を調和し、顔に塗り、手で面部をマッサージするようにすれば、さらに効果は理想的なものになる。

以上、冬瓜洗面薬のご紹介でしたが、如何でしたか?個人的には唾で薬を伸ばすことと、竹のナイフのところが若干ハードルが高い気がします(笑)が、身近な食材でできるところがポイント高いですよね。興味をもたれた方は、是非お試しくださいね。

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