中国に行くといろんなところで「足療」という看板を見かけます。
足つぼマッサージ店のことです。

まず足を漢方薬入りの湯に浸し、
足が温まり足裏の皮膚が柔らかくなったところで、
足裏の反射区と言われるツボを刺激して、
対応する内臓の働きを整えたり、
筋肉などの痛みを和らげようとする療法です。

自分でもできますが、
足つぼを刺激するには前屈みの不自然な体勢になりますから、
自分でやるなら「足浴」つまり足湯が手軽です。

「睡前一盆湯」寝る前に足湯をするのは健康によいという言葉もあります。
足は心臓から一番離れていて、
人体で一番下に位置する末梢血液循環が滞りやすい部位ですから、
足湯することで、
全身の血液循環が良くなりリンパ液の流れも改善し疲労回復する、
続ければ内臓強化、免疫力アップ、新陳代謝促進も期待できるそうです。

『泡足験方』という本の中から比較的入手しやすい材料でできるものをご紹介しますので、一度試してみませんか。

足湯-02

足湯の方法

道具:専用のフットバスも販売されていますが、
両足がゆったり浸かるサイズの桶やバケツなどでも大丈夫。
洗面器でも構いませんが、容器が浅いと薬湯に浸かる部分が少なく、
湯が冷めやすいので、ある程度の深さがあった方が良いでしょう。

温度:足を浸ける場合は湯温40~50℃。熱すぎない程度に。蒸気で蒸す場合は90℃くらい。

時間:30分~1時間

足湯の注意:
足湯の時間は長すぎないように。
足湯は睡眠前がお勧めです。
腹時、満腹時、飲酒後、極度の疲労時は避けてください。
肺炎など感染性疾患で発熱している、足の皮膚に傷がある、
皮膚に瘡癤など局部感染がある、出血傾向のある人、重い脳心血管疾患がある人は行わないでください。


妊娠中の方は温水で足を洗うのが適当です(湯が熱すぎないように)。

胃痛の時の足湯 「桂枝花椒方」

材料:桂枝50g、花椒20g、艾葉60g

方法:
3種類の生薬を鍋に入れ、約30分煎じて漉す。
足が20~30cm浸かる程度の湯を沸かし、容器に湯と煎じ液を入れる。
湯が熱いのでまず足を蒸気で蒸す。容器の縁に足をかけ、蒸気が逃げないよう膝から下を容器ごとビニル袋で覆い、膝から下を蒸す。
湯温が足を浸せる温度に冷めたら足を20分ほど浸す。
さっと湯で洗い流して乾いたタオルで拭く。毎日1回、毎回30分、7日を1サイクルとして続ける。

効果:温胃散寒止痛
中医で考える胃痛

中医学では胃痛を7タイプに分類しています。
寒邪客胃型(冷えたり冷たいものを飮食して突然胃が痛む)
飮食停滞型(暴飲暴食して突然胃が痛む)
肝気犯胃型(ストレスで胃が痛む)
肝胃欝熱型(脂っこいものを食べた時に痛みやすい、灼けるような胃痛)
瘀血停滞型(胃が刺すように痛み、黒っぽい便が出ることもある)
胃陰虚型(胃がシクシクする、空腹なのに食べられない)
脾胃虚寒型(もともと消化が悪い体質で、胃がシクシク痛む)

「桂枝花椒方」は胃を温めることで痛みを止めるものですから、
冷えが関係する「寒邪客胃型」「脾胃虚寒型」の胃痛にお勧めです。


足湯,