1月もそろそろ終わりですが、
まだまだ冷え込む日が続いています。

ちょっと遅いかもしれませんが、
今回は「凍瘡」の足湯をご紹介します。
凍瘡とは俗にいうしもやけのことです。

部位としては耳、手足の指、鼻先などにできやすく、
患部全体がが赤紫に腫れたり赤黒い斑ができたりし、
痛みやむずがゆさがあり、悪化すると水疱ができたり出血したりして
「しもやけがくずれる」と言われる状態になります。

しもやけになる原因には体質的な要因と気候的な要因があり、
冷え性、貧血、低血圧、多汗症などの要素をもった人が、
気温が5℃前後で、昼夜の温度差10℃前後の時に発症しやすいと言われています。

また、あまり温度は下がらなくても雪や雨が多い湿気の多い地域や、
低温環境で常時水仕事をする人にも多いことから、
湿度も発症の要因の1つと考えられます。

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中医で考える「凍瘡(しもやけ)」

これを中医学的に考えますと、
瘀血(鬱血、末梢の循環障害)がある人が寒邪(寒冷刺激)
と湿邪(湿度)を受けて発病する、と言えます。

基本の治療方針は「温通経脈」「散寒」「活血化瘀」で、
温める性質の漢方薬を使って鬱血を除き末梢循環の改善を図るという意味です。

また鬱血や末梢循環障害になった体質改善のため、
元々の体質として体が冷えているなら「温陽」を、
体の末端まで暖かさを運ぶ血が十分でないため血行が悪いなら
「補血」を、ストレスで血管の収縮拡張のコントロールが
うまくいかず指が浮腫みやすいなら「疏肝理気」の薬を追加します。

手の平や足の裏に汗をかきやすいなら、
胃腸機能をよくして水分代謝をよくするものや、
緊張を緩めて精神的発汗を軽減するものを考えます。

よく使われるお薬は
「婦宝当帰膠」
「参茸補血丸」
「冠元顆粒」
「逍遙散」
「四逆散」
「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」
「温経湯」などです。

しもやけの予防や治療の方法として、
手袋や厚手の靴下を着用する、
きつい靴や締め付ける服装を避ける、
ビタミンEを摂取、マッサージをする、
適度な運動をする、冷水と温湯に交互に浸ける、
唐辛子を入れた湯に手足を浸すなどいろいろ紹介されていますが、

努力しても毎年しもやけに悩まされている方は、
ぜひ一度体質に合わせた漢方薬と足湯も取り入れてみたらいかがでしょうか。
ご紹介する足湯は下肢のしもやけの初期段階(しもやけがくずれていない段階)におすすめです。

しもやけの足湯
    桃仁桂枝方
材料:桃仁100g、桂枝150g、紅花30g、川芎30g

方法:
1、鍋に桃仁、桂枝、紅花、川芎を入れ、水適量を加えて30分煎じ、煮汁を濾し取る。
2、足が20~30cm浸かる程度の湯(5~8Lほど必要です)を沸かし、足湯桶に湯と2の煎じ液を注ぐ。
3、湯温が足を浸せる温度に冷めたら両足を30分浸ける。
4、毎晩1回、7日を1サイクルとして続ける。

効果:去風散寒、活血化瘀
しもやけの足湯    茄根花椒方(ナスの根と中国山椒の足湯)
材料:茄根(ナスの根)60g、花椒10g

方法:
1、鍋にナスの根と花椒と適量の水を入れて30分煎じ、煮汁を漉し取る。
2、足が20~30cm浸かる程度の湯(5~8Lほど必要です)を沸かし、足湯桶に湯と2の煎じ液を注ぐ。
3、湯温が足を浸せる温度に冷めたら両足を30分浸ける。
4、毎晩1回、7日を1サイクルとして続ける。

効果:散寒通絡止痒


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