3月11日の東北地方太平洋沖地震以降、地震がなくても揺れているように感じるめまいやふらつきに悩まされている方が増えています。その症状を和らげるための漢方薬の紹介です。

 

眩暈とは


実際に地震がなくても揺れているように感じる、めまいやふらつきの事で、重い場合は食欲不振や吐き気を伴います。乗り物酔いにも近い症状です。

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地震酔いを中医学的に考えると


中医学でめまいは『眩暈』と言い、『肝陽上亢』『腎精不足』『気血不足』『痰濁中阻』『瘀血内阻』の5つのタイプに分けられます。地震酔いは不安感を中心としたストレス、またそのストレスにより引き起こされた睡眠不足や食生活の乱れが原因となっていますので、5つの中でも主に『肝陽上亢』タイプと『気血不足』タイプが多いと思われます。

 

① 肝陽上亢タイプ

中医学の古典では『諸風掉眩、皆属於肝』(風によって生じる、ふるえや揺れは、みな肝に属する)と言って、眩暈と肝は深く関係していると考えられています。肝はストレスを受けやすく、情緒面や気の流れを調節している場所なので、ストレスが強い方はこのタイプになり易いかもしれません。

症状)めまい、耳鳴り、頭痛、イライラ、充血、不眠、不安、口苦など

漢方薬では天麻釣藤飲(日本に無い)、釣藤散、瀉火利湿顆粒などを用いる場合があります。

 

② 気血不足タイプ

『脾胃は後天の本、気血生化の源』と言われていますので、食欲がおちたり、胃腸の調子が良くない人はこのタイプが多いかもしれません。

症状)めまい、倦怠感、疲れ、動悸、息切れ、不眠、食欲不振など

漢方薬では帰脾湯、婦宝当帰膠、麦味参顆粒、補中益気湯、十全大補湯などを用いる場合があります。

 

 

地震酔いは上記の2タイプに関わらず不安感を強く伴いますので、安心効果のあるものや、ストレスに強くなるようなリラックス効果のある漢方薬も併用するとより効果的です。また、乗り物酔いのように吐き気を伴う場合は、吐き気を抑えてくれる勝湿顆粒や小半夏加茯苓湯などを使います。

漢方薬の服用をご希望される場合、その方の体質によって種類が異なることがありますのでお近くの漢方薬局でご相談ください


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