食中毒とは


細菌やウイルスの毒素・フグ毒や毒キノコ・有機塩類・有機リン剤など人体に有害な物質が体内に入ることにより起こる病気で、その9割は細菌とウイルスが占めています。原因菌・原因ウィルスには、ノロウイルス・サルモネラ菌・ウェルシュ菌・カンピロバクター・病原性大腸菌・腸管出血性大腸菌(O-157・O-111)などがあります。

ウイルス性のものはウイルスの活動が活発になる寒く乾燥した冬に多く、細菌性のものはその増殖が活発になる高温多湿な梅雨から夏にかけて多く発生します。

O-157は菌数50個程度の少量で発病することがわかり、平成8年に法定伝染病に指定されました。(法定伝染病とは:ヒト→ヒトの伝染が主で、伝染力が強く死亡率が高いため、届け出・隔離治療・消毒などが義務づけられている。罹ると極めて重篤。コレラ・赤痢・腸チフスなどがある。)

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食中毒の症状


主な症状は下痢・腹痛・嘔吐。細菌や毒素が腸管を刺激し、付着して炎症を起こすことで水分の吸収が阻害され、さらには腸管内への水分の取り込みによって水分過剰になるのが食中毒時の下痢の要因です。

 

食中毒を中医学的に考えると…??


有害物質(邪気)が脾胃を傷害して脾の運化機能が失調、体に合わないものを外へ出そうとして下痢や嘔吐が起こります。下痢は体内の津液が熱により下方へ押し下げられるために起こり、腹痛は湿の邪気と熱の邪気が胃腹部に停滞し、気血の流れを塞ぐために起こります。急激な下痢の症状には、腸内にある熱の邪気のためと考えられています。

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<熱と湿の邪気に使う漢方薬>


・清熱(不要な熱を取る)
・燥湿(不要な水分を取り除いて乾燥させる)
・解毒(体内の邪気を排出する)
の働きがある漢方薬が用いられます。 


食養生として、五行草茶や板藍茶などのハーブティーも一緒に飲むもの良いでしょう。

例)黄連解毒湯、黄連湯、勝湿顆粒など



 

勝湿顆粒【しょうしつかりゅう】

効能・効果:夏の感冒、暑さによる食欲不振・下痢・全身倦怠

 

食中毒を防ぐには


1)菌をつけない
2)菌を増やさない
3)菌をやっつける
4)菌に負けない身体づくり

特に“菌に負けない身体”をつくるには、免疫力・抵抗力を表す【気】の充実が大切です。

日ごろから疲れをためないようにして気の消耗を防ぎたいものです。もともと疲れやすい方は、イスクラ麦味参顆粒などで【気】を補っておくと、体力も付いて普段の体調管理のお役に立ちます。



生ものを食べる機会には“寿司とガリ(生姜)”、“刺身と紫蘇・わさび”などの組み合わせも食中毒の予防になります。食中毒にかかった時には、下痢止めは使わないことが原則になります。また、重症化しないうちに病院へ行くことを考慮しておくことも大切です。その上で漢方薬やハーブティーなどを上手に利用し、回復の助けや予防ための身体づくりをしましょう。

 


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