カゼやインフルエンザは予防すること、かかっても初期で治すことがとっても大切です。そこで一番にお勧めしたい生薬は、やはり【板藍根】(ばんらんこん)です。最近になって耳にする機会も増えて、ずいぶんと板藍根の知名度は上がってきたかと思われますが、まだまだ知らない方も多いと思うので、ここでもう一度板藍根についておさらいしてみましょう。

 

板藍根とは


【ホソバタイセイ】という黄色い花をつけるアブラナ科の植物の根を乾燥させたものです。漢方と言えば中国のイメージが強いですが、板藍根はヨーロッパ原産の植物で、14~15世紀ごろにドイツで栽培されていました。ヨーロッパでは昔、板藍の葉から取れるエキスを発酵させた染料で藍染めを行っていました。現在の主な原産地は河北省、江蘇省などです。中国ではこれ以外にもキツネノマゴ科の植物であるリュウキュウアイの根を板藍根として使われています。余談ですが、日本では、北海道で板藍に近い植物の蝦夷大青(えぞたいせい)が、アイヌ民族の衣服の染料として使われていたようです。

板藍の花です↓


Woad (Isatis tinctoria)
Woad (Isatis tinctoria) / echoe69


アイヌの民族衣装


Pompe-san showing us Ainu designs
Pompe-san showing us Ainu designs / hfordsa



どんな生薬?


板藍根は、中国では古くから、カゼやインフルエンザの常備薬として利用されており、臨床の現場では軽度の日本脳炎や急性肝炎、脊髄炎などにも注射などでも使用されています。

板藍根には、涼血解毒、清利咽喉という力があり、細菌やウィルスによる炎症や感染による発熱、腫れ、痛み、鼻血、のぼせ、充血、のどの痛みなどを抑える働きがあります。板藍根から抽出した水溶液をつかった基礎実験でも、インフルエンザウィルスを抑制する効果が確認されています。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21774246 (英語)

板藍根の性質は、寒性なので、ぞくぞくと寒気がするような風邪の症状には、大量に使うべきではありませんが、短期間にウィルスの力を抑えるのに使う場合もあるので、ご使用をお考えの方は専門家にご相談ください。

 

 

手軽に板藍エキス


その板藍根から抽出したエキスを使った製品が、「板藍茶」(ばんらんちゃ)「板藍のど飴」です。板藍根の抽出エキスから作ったお茶は香ばしい風味があり、臭みもなく、飲みやすいです。お茶といえども粉状なので、お湯に溶かしても、そのままでもお飲みいただけます。板藍のど飴は、板藍根から抽出したエキスを食べやすい飴にしたものです。お湯が無いところでも口に入れるだけで、お手軽に風邪・インフル対策が出来る製品です。ちなみに板藍のど飴は、レモン風味で沢山の方に「美味しい」といって頂けます。甘すぎず、スースーしないので、ハッカ嫌いのお子様にも食べて頂けます。

iskra86.banrantyaiskra88.iskrabanrannodoame

 

「板藍茶は寒性なので、どんなタイプのカゼにも、どんな人にも使えるというのは間違いですか???」というご質問をいただいたことがあります。確かに板藍根の性質である「寒性」だけに着目すると寒性=身体を冷やすと思われがちですが、実際はちょっと違います。そもそも咽の痛みやイガイガは咽の粘膜が炎症を起こしている状態です。炎症は腫れて赤くなりますが、中医学ではこのような状態を「熱」として捉えます。この熱を取り去るには、寒性や涼性の生薬が必要になりますので、冷え性の人でも、咽に炎症がある場合は、板藍根の適応範囲といえます。

実際に使用する量や期間などを考えると一概にはそういえないこともあります。板藍茶をお試しいただく際には、今どういった症状で、どういう体質なのかを、漢方に詳しい専門家にご相談の上、ご使用くださいね。