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話題の 麦味参顆粒 を詳しく解説

「麦味参…これも、ホントに凄かった。」

「念のため麦味参顆粒持っていく。これ飲むとなんか体力持つんだよね。」

「麦味参顆粒を朝に1、昼に1包ずつ飲んだけどやはり良く効く。元気モリモリという感じではなく最大HPが二倍くらいに増える感じで疲れが少ない。」

「麦味参というリーガルドーピング(※公式アカウント談)のおかげで、汗はかいたけどあんまり疲れてない。すごい。」

「ばくみさんさまさま。たすけてもらってます。」
(以上 Twitterより)

 

 

飲んでよかった麦味参!


「麦味参顆粒、飲んでよかったご報告」がぞくぞくと届いております。お試し頂き、そして効果を実感して頂き、とても嬉しいです。

もっとたくさんの方に麦味参顆粒を知っていただくと共に、正しい使い方を再度ご確認していただくために、今日は、麦味参顆粒の詳しいお話をしたいと思います。麦味参顆粒とは、こんな漢方薬で、どんな生薬で構成されていて、どんなことに使われて、どういう人にはむいてないかを書いていきますので、これを読めばあなたも麦味参マスターです!

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名前の由来


まず「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」という名前はイスクラ産業が付けた商品名で、構成生薬である麦門冬、五味子、人参の一文字ずつをとってつけました。元々の名前は「生脈散(しょうみゃくさん)」。これは文字通り「脈を生む薬」という意味で、止まりそうな心拍を戻す薬という意味です。散と付いているので、本来は煎じるのではなく、生薬を挽いて粉にして飲むのが正しい飲み方の漢方ですが、イスクラ産業では他のエキス剤同様、煎じた溶液を賦形剤で顆粒状にしています。これは溶けやすく飲みやすく、携帯しやすい様にするためです。

どんな薬?


生脈散は【補益剤】という、体にとって必要不可欠な血、津液、精(陰液)と気(陽気)の不足を補うカテゴリー漢方薬で、【気陰双補】といって、陽気と陰液を同時に補う力をもった漢方です。「陽気」とは主にエネルギーの事を指し、「陰液」とは、血や体液を含む栄養に富んだ体内の水分の事を指していますので、エネルギーと体液を同時に補う漢方と言い換えることができます。

何からつくられているの?


組成は高麗人参(こうらいにんじん)麦門冬(ばくもんどう)五味子(ごみし)という3つの生薬で成り立っており、とてもシンプルな処方です。余談ですが、シンプルな処方というのは、スピードを重視した処方であり、シンプルな構成が効きの切れ味を良くしています。心拍動の改善を狙う生脈散はスピードが求められる処方ということですね。効能は【益気止汗】【滋陰生津】といって、汗を止めてエネルギーを補い、栄養に富んだ潤いを生み出すという処方です。

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左から五味子、麦門冬、人参


 

生脈散(しょうみゃくさん)


組成 人参9g 麦門冬9g 五味子6g 水煎服
効能 益気止汗・滋陰生陰
適応症 1)気津両傷・気陰両傷のショック 2)肺気陰両虚

1)は夏場の暑さなど、熱による多量の発汗や激しい嘔吐、下痢、大出血、手術後の脱水や機能低下の状態のことで、2)は慢性の炎症、もしくは極度の栄養不良状態からくる粘膜の乾燥や萎縮に伴う呼吸機能や全身性機能低下状態の事をさしており、生脈散はこれらを改善する処方であるとされています。

では、1つずつ構成生薬を見ていきましょう。麦門冬は、【潤燥生津】といって滋養強壮して体液を補う力と強心作用をもっており、人参は【補気】という中枢神経系の興奮作用をもっていて、抗利尿作用による体液の保持、消化吸収能力の改善による、全身の機能亢進作用を持っています。五味子は【生津止汗】という中枢神経系の興奮作用や、強心作用と滋養作用を持っており、汗を止めて体液の損失を防ぎます。これらの総合作用で、エネルギーである気、潤いである津液の両方の損傷、そしてそれによるショック状態を改善します。

ラットを使った基礎実験では、生脈散は出血による心拍動停止までの時間を大幅に延長し、心筋のβ受容器を直接刺激して強心効果を生じることが確認されています。(神戸中医学研究会訳 中医処方解説 参照)

 

臨床の現場では?


日射病、熱射病、出血、激しい嘔吐や下痢、手術侵襲・熱傷などの脱水を伴うショック、あるいは熱病の回復期、手術後、慢性疾患などで、気津両傷、気陰両傷が見られるもの、または肺結核、慢性気管支炎、気管支拡張症などで、肺気陰両虚を呈するものとされています。

使用上の注意としては、炎症症状が強い場合や気津両傷が明らかでない場合には適さないとあります。(神戸中医学研究会訳 中医処方解説 参照)

大量の出血や嘔吐、発汗などにより、ショック状態で心停止に陥るような状態を回避する、これが本来の、教科書通りの生脈散の使用法ですが、臨床の場では、そこから発展して、熱射病や日射病、嘔吐下痢、発汗時の体力の消耗などにも応用されています。

 

麦味参顆粒は、、、


麦味参顆粒は、生脈散の人参、麦門冬、五味子のバランスと量を変更して作用をマイルドに使いやすくすることで、虚弱体質や肉体疲労、病中病後の体力の回復、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症、発育期などにも安心してご服用いただけるようにしたエネルギー回復の漢方です。沢山歩く、運動をする、汗をかく、疲れる、夏バテ、秋バテなど、胃腸機能低下や疲労時に幅広くご服用頂けます。対象年齢は8歳上ですので、お子様の部活や運動会、マラソン大会などにも是非ご活用くださいませ。

麦味参顆粒が適さない人


こちらも生脈散と同じく、炎症症状が強い場合、例えば肌トラブル、喉が赤く腫れていたいようなとき。また、麦味参顆粒は不足を補い、体液の損傷を防ぎ体力を回復させる処方なので、体内に過剰に水分が停滞し、むくみや重だるさがあるかたには適していません。甘いもの、脂っこいもの、清涼飲料水のとり過ぎ、偏食、多い間食などで体液がだぶついて、疲労感がある場合も、麦味参よりも適した漢方があります。

また、単独ではあわなくても、他剤と併用することで服用できる場合も御座いますので、専門家にお体の状態を詳しく相談してみてください。

 

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**麦味参顆粒は漢方の医薬品です。漢方の知識をもった薬剤師・登録販売者にしっかり相談して体質にあっているかどうかご確認の上ご服用ください。

 

 

2015/08/15

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売