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美味しい薬膳レシピ!!

この原稿を書いている今は8 月の夏真っ盛り、星星新聞9 月号発刊時にはどうか涼しくなっているようにと願いを込めて書いています。2010.9.4

秋は乾燥しやすい季節ですよね。

そしてその乾燥によって真っ先にダメージを受ける臓腑は肺なのです。

そのため、この時期には体、なかでも肺を潤す食材を意識的に摂ると良いですよ。

例えばこの季節手に入りやすいものでしたら、やまいも、百合根、蓮根、銀杏、松の実、落花生、アーモンド、しろきくらげ、柿、みかんなどです。

今回の薬膳は体を潤す作用のある合鴨を秋らしく金木犀のお茶で燻製し、同じく肺を潤す梨とクレソンのサラダを添えてみました。

写真では赤ワインを合わせましたが、金木犀のお酒とも合いそうですね。

これにバゲット・チーズなどがあればおもてなしにもなりそう!

秋の夜長をご家族、ご友人とともにゆっくりと楽しんでくださいね。

 

2010.9.5

鴨肉の燻製金木犀の香り 梨とクレソンのサラダ添え

 

材 料(2 ~ 4 人分)
・合鴨肉 一枚(約200g) ・塩 小さじ1 ・はちみつ 小さじ1 ・白ワイン 大さじ1
・にんにくすりおろし ひとかけ分  ・砂糖 大さじ2 ・桂花茶 大さじ2  ・米 大さじ1
・クレソン ひと束 ・梨 2分の1個

≪ 作 り 方 ≫

1.鴨肉の皮目に格子状に切り込みを入れ、塩、はちみつ、にんにくをすりこみ、白ワインに30分ほど漬けておく。

2.中華鍋などにアルミフォイルを敷き、砂糖、桂花茶、米の順に入れ、網をかぶせ、水気を拭き取った鴨を入れ、強火にかける。

3.煙がうっすら出たら、ふたをして、煙が漏れないように濡れ布巾などで鍋と蓋の間をしっかり覆い、弱火にして13 分スモークする。(写真参照)

2010.9.6

4.クレソンは食べやすい長さに切り、梨は薄くスライスして、変色防止のため塩水につける。

水気を切った梨、クレソンに良質のオイル(ここではグリーンナッツオイルを使用)と塩を加えて和える。

国際中医薬膳師 佐藤 薫2010.9.7

2010/09/13

これって更年期症状?

2010.9.1  更年期とは、卵巣機能が低下し、急激に女性ホルモンが減少する閉経前後10 年(45 ~ 55 歳くらい)を指します。

日本人女性が閉経を迎える平均年齢は50.5 歳。

ちょうどこの頃、仕事や家庭内での生活のリズムや環境ががらりと変わることも多く、

心身ともに疲れやストレス、不安や焦りなどを感じやすいことも症状に拍車をかける要因となります。

中医学では、更年期障害の根本原因として「腎」の働きの低下、つまり“ 腎虚”が大きく関わっていると考えます。

腎は、成長・発育・生殖そして老化と関係の深い臓器。

女性ホルモンや男性ホルモンなどのホルモン様の働きもある“ 腎精”が不足してくると、お体の衰えや老化が始まります。また、腎は水分代謝にも関与しています。2010.9.3

漢方での対処方法して・・・

更年期症状でよく見られるホットフラッシュ(のぼせ)やお体のほてり、喉の渇きなど熱症状がある時には、
知柏壮健丸(瀉火補腎丸)などの漢方薬を使います。

余分なお体の熱をとりながら、不足した潤い(陰)を補い腎のはたらきを助けます。

イライラや憂鬱感、不眠などの自律神経の乱れから起こる症状には、
星火逍遙丸などの漢方薬で、ストレスなどを受けやすい「肝」の気の流れを整えるのもよいでしょう。

お顔や上半身はほてりを感じているのに下半身は冷える、いわゆる冷えのぼせや、慢性的な肩こり、頭痛のある方は、
プラス婦宝当帰膠もお勧め。

体の元気と潤いをもたらす気と血がたっぷり入ったシロップの漢方薬です。2010.9.8

男性更年期という言葉もあるとおり、更年期は女性だけに起こるものではありません。

更年期をより楽に快適に過ごせるように、漢方でお体の準備をはじめませんか?

ぜひお気軽にご相談ください。 

2010/09/09

陶先生の新聞連載が始まりました・・・

毎週火曜日に日本橋店で漢方相談をされている陶先生が、日中友好新聞の取材を受けました。

連載記事として記念すべき第1 回目のテーマは“ 中国漢方のエッセンス”。

中国最古の医学書『黄帝内経』にも記された“ 未病”の考え方や、未病対策の一つである漢方養生の重要性について詳しくかかれた前半部分。

そして、中国最初の漢方薬専門書『神農本草経』の生薬の中から霊芝を取り上げ、2千年前に記された効能と最近の研究によって分かってきたアンチエイジング効果(老化スピードの緩和)に関してもご説明されています。

後半は中国漢方での養生法、つまり“ 扶正と祛邪”について。

風邪などの病気がまだ発症していない段階で、体質を高め、邪気を駆除する漢方薬を服用することが漢方養生なのである、と。

とてつもなく長い歴史をもつ中国漢方の真髄と魅力を改めて感じることができる事でした。2010.8.7

陶 惠寧(とうけいねい) 先生

2010.8.6

 

 

 

2010/08/19

連日、蒸し暑い日が続きますね・・・

梅雨明け宣言から、連日猛暑が続いています。  2010.8.2
真っ青に澄んだ空に入道雲、真夏の到来ですね。

気温30℃を超える日も珍しくないこの時期、汗をたくさんかいた体は脱水症状に陥りやすく要注意。

夏バテで食欲が落ち、食事からの水分摂取量が減ることも脱水の原因となります。
体が脱水症状になると、血液は流れが緩慢になり粘りを持ちます。

そして体内の血管を詰まらせる血栓(血の塊)ができやすくなります。

夏、特に夜間に脳梗塞が起こりやすくなることも脱水が関係しています。2010.8.1
就寝中は体の水分が不足しがちなうえに、血圧も下がるため血流が滞り血管が詰まりやすくなります。

こまめに水やミネラル・電解質を含むスポーツドリンクなどを摂取して、失った水分を補うことが、暑い夏の血栓予防には必須です。

血液の粘りは万病のもと ダブル漢方で夏の心・脳血管病予防を!!

冠元顆粒麦味参顆粒という漢方薬をご存じでしょうか。
日本橋店でも、長年ご服用して頂いているお客様が多いポピュラーな薬です。2010.8.3

冠元顆粒は、もともと中国で冠心病(冠状動脈性心疾患)治療研究のうえで開発された「冠心Ⅱ号方」という薬を改良して出来上がったものです。

心臓に血液を供給する冠動脈の血流が悪くなると、狭心症や心筋梗塞などのリスクが高まり危険な状態になります。

中医学では、血液の循環不良から起こる様々な症状を“ 瘀血症”といい、“ 活血化瘀”の働きのある漢方薬が治療に使われます。
冠元顆粒は、まさに代表的な活血化瘀の漢方薬です。

中国をよく旅行される方は、生脈飲という漢方薬をご存知かもしれませんね。2010.8.4
麦味参顆粒は、中国では生脈散という処方名で知られ、生脈飲というドリンク剤もよく飲まれています。

かつて毛沢東が心筋梗塞を患った際にも、この生脈飲が静脈点滴されたとか。

処方名のとおり、麦味参顆粒は、消え入りそうな脈を生き返らせる漢方薬。

心臓のポンプ機能を高め、体に元気(気)と潤い(陰)を補い消耗を防ぐ、まさに夏バテ時にぴったり。
夏場のゴルフや釣り、スポーツ時の水分補給にも大変役立つ漢方薬です。

切っても切れない2薬の仲!!

大変相性のよい冠元顆粒と麦味参顆粒。
夏の心臓病や脳血管病予防には、どちらも欠かすことができません。

多くの疾患の背景には、血栓つまり瘀血が存在し、その原因のひとつに体の潤い不足が関係しています。
冠元顆粒で血液の流れを整えつつ、麦味参顆粒でさらに血の粘りを取ることも併用の目的です。

店頭にて、お薬に関する情報や服用方法、貴方にあった服用量などアドバイス致します。
まだまだ厳しい暑さが続きそうな今年の夏。より健康的に、より快適に過ごすためのダブル漢方をぜひお勧めいたします。

2010/08/09

店長・今井太郎、雲南研修に行く

2010.7.4研修風景:副院長の皮膚病講義中

先日、皮膚病研修で雲南省中医医院に行ってきました。雲南省は一年を通して温暖で過ごしやすく、緑が絶えることがないことから「春城」と呼ばれています。生薬の一大産地でもあります。

ところが、今年は100年に一度の大干ばつ。水不足でホテルが直前に変更になったり、研修団の半数以上が胃腸炎に悩まされたりと不安の研修となりました。研修先は巨大な病院一棟が漢方の皮膚科という感じで、一日に使われる生薬量はなんと5トンとケタ違いです。

それぞれの先生には行列ができ、仙人のような先生の説明で患者さんは納得。次々と処方が構成されていきます。

患者さんはアトピー・じんましん・尋常性乾癬・ニキビ・慢性湿疹をはじめ、日本ではなかなかお目にかかれない皮膚疾患も数多く見ることができました。西洋医学ではなかなか良くならないのでやっぱり漢方でやりたいという方も非常に多く見受けられました。

また、麦味参顆粒の点滴を皮膚の回復力向上に使ったりと、改めて漢方の奥深さやすばらしさを実感することが出来ました。中国に行くたび、漢方が13 億人を支える医療として確立していることに感動します。

<<雲南省の生薬を使った料理>>

2010.7.5
イスクラ薬局おなじみの板藍根の炒め物

2010.7.6
ドクダミを使ったサラダ。普通にドクダミの味がします

2010.7.7
鶏の濃縮スープに入れる調味料として田七人参の粉。
入れない方がおいしい…

これからもイスクラ薬局として、皆様の健康のお手伝いと漢方の魅力を伝えていけたらと思いました。ちなみに、私は大好きな漢方に囲まれ大興奮の毎日を送らせていただきました。

イスクラ薬局日本橋店 店長 今井太郎

2010/07/23

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売