イスクラ薬局(東京)

ブログ日記 | イスクラ薬局 六本木店BLOG

ブログ日記BLOG

新年!こんな生薬見つけてきました…

こんにちは!車田ですミニ 車田
私は年末年始、香港とマカオに行っておりました。
中国ではとっても有名な北京同仁堂の支店を発見し、さらにそのディスプレイに、初めて見る生薬を見つけました。
北京同仁堂
それが、こちら…↓↓↓
猿の胆石
お隣の牛黄(ごおう)より高い…日本円にして約30万円…
一体これは何の生薬なのか…
漢字だけ見たら、棗(なつめ)という字が入っています。
棗の一種??いやいや、それがこんな値段するはずないんです。
じゃあ、猴ってなにか?
これは確実に動物の何かではないか…
あーでもないこーでもないと言いながら、木梨さんと調べてみた所、なんと…
「猴」とは「猿(さる)」のこと。
そして、「猴棗」とは…どうやら猿の胆石のようでした。
牛黄が牛の胆石なので、値段的にも納得です。
マレーシアとかインドとかチベットとか…なんとなく温かい地方に生息する猿の胆石のようで、どこの猿でも良いわけではなく、自然の中で様々な木の実を沢山食べて育った猿のものが良いらしいということがわかりました。
こんな猿みたいです↓↓↓
0bd162d9f2d3572ca2d3c7888c13632762d0c3b5
種類としては開竅薬で、性味などは以下の通りです
性味:性苦;微咸;性寒。
帰経:心経;肺経;肝経。
功能:清熱镇惊;豁痰定喘;解毒消肿
主治:痰熱喘咳;咽痛喉痹;惊痫;小儿急惊;瘰疬痰核。
当然、日本漢方には出てきませんが、中薬学の本にも出ておらず、地域によって使われている生薬って違うんだなぁと改めて実感いたしました。
これを生薬として使っているということは、猿を食べる文化があったということですね。
猿の種類を指定する文章にインドという地名も出てきたことから、アーユルヴェーダでも用いられているかもしれません。
さらに…
スーパーなどで売られている飲料水がまるで方剤名のようで面白く、生薬や薬草を知っていなければわからないような植物名のお茶などもたくさん見かけました。
飲料水
こちらは、華潤堂という香港のドラッグストアのようなところで売られていた、生薬の刻みセット。
一般の人が手軽に買えるような場所で、こんな風に売られているということに、やはり文化の力なんだなぁと感じました。
清肝明目湯
それから、こちらは観光らしく、太平山からの眺めとレパレスベイ(映画「慕情」の舞台になった場所)です。
ビクトリアピーク
レパレスベイ
香港は人が沢山で、人を見に行ったようなところもありましたが、海外での年越しは初めてだったのでよい思い出になりました!
今年もたくさん勉強して、みなさまのお役に立てるように頑張ります!
どうぞ宜しくお願い致します☆

2017/01/06

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売