からだの不調が出やすいタイミングが分かれば事前に対策を考えることもできるし、そもそも自分の体質が分れば全体的な体質改善の対策も考えられます。
女性の生理周期は大きく、月経期・卵胞期・排卵期・黄体期の4つに分けられます。
・月経期(生理の時期)
月経は不要になった子宮内膜を体外へ排泄すること。正常な月経の出血は4~7日間。
経血が完全に排泄されず体内に残ると瘀血(血の巡りが悪い状態)の原因になります。
痛みや血の塊などがあれば、気血の巡りを良くして(理気活血)、子宮の掃除をサポートしましょう。
【オススメの食物】
あずき、にら、もも、酢
・卵胞期
卵胞の成熟に伴って卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量がupしてきます。
受精卵のベットとなる子宮内膜も増殖します。
排卵までの日数は短すぎても、長すぎてもよくありません。12日~16日くらいがgood!
卵胞がすくすくと成長サポートに補腎をし、血を増やしましょう(養血)。
【オススメの食物】
黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、豚まめ、スッポン
牛肉、牛レバー、鶏レバー、豚レバー、うずらの卵、キャベツ、人参、ほうれん草、ナツメ、ぶどう
・排卵期
卵胞が約20mmまで成長すると卵胞膜を破って卵子が飛び出します。これが排卵です。
排卵すると基礎体温も一気に上昇します。排卵前後で粘りのあるおりものも増えます。
妊活中の方は、タイミングは排卵前後にとるのが理想的。
排卵期は身体のなかの転換期ですので、この時期にも気血の巡りが重要です。
排卵がスムーズにいかないと痛みや張りなどの不調をともなうことも。
ストレスを和らげ、気の巡りをよくし、血をイキイキと元気にさせる(疏肝理気活血)こともおすすめです。
【オススメの食物】
落花生、キャベツ、春菊、玉ねぎ、ほうれんそう
・黄体期
おもに黄体ホルモン(プロゲステロン)の働きで子宮内膜が厚くなり受精卵の着床・発育に適した状態にします。体温も36.7度くらいを推移します。低温期との差は約0.3~0.4度くらいあると理想的です。
イライラ、胸張り、お腹の張りなど月経前の不快な症状(PMS)が現れることもあります。
内膜をフワフワにし着床サポートに補腎を、PMS改善に気の巡り良くしたり(疏肝理気)などの対策も。
【オススメの食物】
黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、豚まめ、スッポン
落花生、キャベツ、春菊、玉ねぎ、ほうれんそう
冷えがある人は、ザーサイ、にら、ねぎ、らっきょう、しょうが、にんにく、も良いです!
女性のからだは月経周期の中でこの様にいくつかの女性ホルモンの分泌のもとに変化しています。毎朝つける基礎体温は女性の体調や月経の状態などを知る大切な情報源です。毎月定期的に生理が来ない、排卵はしっかりしているのか、生理前の不快な症状で悩んでいる、なかなか望んでいるのに子宝に恵まれない・・などなど女性のお悩みは様々あります。基礎体温を測ることは多種多様な悩みを解決するひとつの方法といえます。