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元気をつけて、冷えにも良いが、胃腸負担に注意!「餅」のお話

こんにちは。櫻井です。昨日の当店スタッフ田宮の日記の、地域によって餅の形が違う(スタッフブログ【丸餅?角餅?】)というのはとても興味深い内容でした。関東では角餅、関西は丸餅というお話なんですが、私の実家は北海道でも、父は奈良、母は大阪出身で、私も小さいころは奈良に住んでいたという関西色バリバリな我が家で餅と言えばやっぱり丸餅でした。
私の生まれた奈良の大和高田というところでは、子供が生まれるとお餅を近所に配る風習があり、男の子だとおでこに赤い字で「大」、女の子は「小」と書いて、家族で記念撮影をするというのもありました。餅は大きいのをいくつかと、小さいのを沢山つくるのですが、その餅(大きいもののみ)に、大・小と食紅で書いたものを用意していました。祝い事と餅はなぜか定着している昔からの風習ですね。
 


rice cakes 丸餅 / kuromeri

餅つき

餅の歴史は古く、古墳時代(6世紀前後)の遺跡から蒸し器の様なものが見つかっており、このころから食物を蒸して食べる「蒸し料理」が出現したとされ、そのうち米も蒸すようになって、「餅」も食べられるようになったのではと考えられています。平安時代ごろからは朝廷が推奨した稲作信仰とも相まって、さらに餅文化は広がりを見せます。餅を作るには、ある程度の量がないと難しく、大人数が集まるときの行事となっていったようです。そういった経緯から年中行事や神事などと相まって、餅は「祝いもの」として扱われるようになってきたようです。世界的に見ると、中国の一部(広東省、福建省、江西省など)、台湾の一部の民族、そしてラオスの一部の民族でも、餅つきの文化は今でも残っているそうです
餅文化は、朝廷があった京都を中心として、近畿地方で古くから根づいており、その後東にも広がったと考えられています。その辺に関西の丸もち、関東の角もちの違いになった原因があるようですね。
 

 
餅の力
ところでこのお餅、「力うどん」なんかもあるように、「元気が出る食べ物」という認識が一般的かと思います。中医学から見ても、その見識は間違っておらず、明代(1578年ごろ)に書かれた薬物についての書物、『本草綱目』(ほんぞうこうもく)にも、「益気暖中」(えっきだんちゅう)といって、胃腸を温めて元気をつける食べ物と記載されています。手元の資料でも、餅は、「脾(消化器系)の働きを高め、胃を温める効果があり、慢性的な疲れの改善に有効」と書かれています。さらにもち米は温性で、身体を温める力があるので、冷え性や冷えからくる下痢にも有効です。
ただし、餅は粘りけが強く、消化吸収が遅いので、食べ過ぎには注意しましょう。胃腸機能低下時や老人、子供などでは胃腸への負担が大きくなってしまうこともあるので、食べ過ぎには十分注意してください。
 


New year decoration / pelican

 
今年も鏡開きは1月11日です。鏡開きは、お供えしたお餅を神様に感謝しながら食べ、その年の無病息災を祈るという風習です。鏡開きを木槌で行うのは、「餅を切る」という行為が「切腹」を連想させ縁起が悪いということから来ているそうです。しかし、昨今の鏡餅や餅は、真空パックで包装されているので、11日を過ぎても昔のお餅のようにカチカチにならず、木槌では割れないですね。
後、カビが生えた餅もあまりみることが無くなりましたね。亡くなったおばあちゃんは、カビの部分だけ取って雑煮にしてよく食べていたもんですが、カビの根は見えない所にも伸びていて、食べてすぐお腹を壊したり中毒症状を起こすわけではないんですが、カビ毒というのは発がん性も確認されているので、できれば食べないほうが好ましいです。
ちなみにカビの毒は、熱に強く、焼いても煮ても無毒化されないそうですので、やっぱり食べないほうが良いですね。昔の人は食べ物をとっても大事にしてたので、餅を捨てるなんて概念ははなっから持ち合わせていないようでした。それにずっと食べてきたおばあちゃんはガンにはならず90歳ぐらいまで生きて大往生でしたしね。
ということで、身体を元気にするお餅ですが、胃腸が弱っているときや、お子さん、お年寄りはお気をつけお食べください。特にお年寄りは、毎年正月に喉に詰めてなくなる事故があります。そういった事故を防ぐためにも、お餅は小さく切って食べるようにしてくださいね。
 
 
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2014/01/08

丸餅?角餅?

こんにちは。田宮です。
年が明けて早くも一週間経ちました!皆さんはお正月はどのように過ごしていましたか?私は実家(といっても都内ですが)でかなりのんびり過ごしました。
もうすぐ鏡開きということで今日はお餅の話。
我が家で食べるお雑煮はすまし汁に鶏肉、小松菜、なると、そして丸餅。
あれ?関東なのに丸餅?そうです。丸餅を食べるのは主に西の方、関東では角餅が主流なんですよね。でも、母は関東出身、父は東北出身で西日本は関係ない我が家でなぜ丸餅が食べられているのか。その答えは父の出身、山形県酒田市にありました。下記のサイト日本列島雑煮文化圏図を見るとよくわかります。 http://www.konishi.co.jp/html/fujiyama/zouni/zouni/zouni_map.html
この図をみると東北の一箇所、酒田市だけ丸餅を食べているというマークがありますよね。これは江戸時代に酒田港(山居倉庫)から米を江戸まで運ぶための道のりに理由がありました。酒田を出航して北ではなく西に向かい、下関を通り本島の南側から江戸へ向かう西廻りの航路で運んでいたそうです。この航路により途中立ち寄ったであろう西日本で丸餅などの文化が入って来たとのこと。こうやって調べてみると歴史が少し分かった気がして面白いですね。
そんなわけで酒田から毎年、お雑煮用にお餅が送られて来ているので、東日本にいますが丸餅を食べるのが我が家のお正月です。今年もしっかり丸餅を食べて一年の始まりを感じた田宮でした。

2014/01/07

1月のスタッフ・中医学講師スケジュール

今年も「健康第一」で行きましょう!一日早いご相談が一日早い快適生活への近道です。今すぐお電話ください。

漢方相談のご予約はイスクラ薬局六本木店まで!!

03-3478-4382

 

●1月のスタッフ勤務予定日

櫻井 大典 : 毎週火曜日休み
田宮 雅子 : 毎週金曜日休み
木下 光江  : 毎週火曜日出勤
スタッフ紹介はこちらをクリック
 
 

●1月の中医学講師相談予定日


選甫(とんせんほ)先生(第2・第4水曜日)
水曜日:1月8日、1月22日
耳鼻咽喉、アレルギー、内科疾患、皮膚
中国名老中医である蔡福養教授の耳鼻喉学術経験継承人
中国では、内科・耳鼻咽喉科などで1万人以上を診療してきました。
明るく、話しやすい仝先生の相談はいつも人気です。お早目にご予約ください。
仝先生へのインタビューはこちらから
 
 

陳志清先生(ちんしせい)先生 (月1回不定期)
火曜日:1月14日
子宝、内科疾患
不妊症周期療法の講師として全国で活躍中。
医学修士・薬学博士・不妊症周期法専門講師。陳先生の相談を受けに全国からお客様がいらしています。
*陳先生のご予約はかなり早い段階で埋まってしまいます。陳先生とご相談をご検討の方は、早めにご連絡願います。
陳先生へのインタビューはこちらから
 
 

包海燕(ほうかいえん)先生 (月1回木曜日)
木曜日:1月16日
子宝、心理ストレス、内科疾患
包先生は子宝だけでなく、ココロのケアもご専門。
体調の改善だけでなく、不妊治療にまつわる様々なストレスについてもご相談ください。
 
包先生へのインタビューはこちらから
 
 

周軍(しゅうぐん)先生 (月1回木曜日)
木曜日:1月16日
子宝、更年期障害
やさしい笑顔と柔らかな雰囲気でいつもニコニコお話を聴いていただけます。先生のご専門は子宝と更年期のトラブル。女性にしかわからないことも先生に相談すればまちがいなし。
周先生へのインタビューはこちら
 
 
 
 

2014/01/06

明日1月7日は「七草」 『七草粥』の体に良いお話

おはようございます。店長の櫻井です。
 
突然ですが、
芹、薺、御形、繁縷、仏の座、菘、蘿蔔とは、
“春の七草”七草粥に入る植物の事なんですが、いくつ読めましたでしょうか。ちなみに私は、漢方を生業にしておきながら一つも読めませんでした!
読み方は、、
 
芹 (せり) =セリ
薺 (なずな) =ペンペン草
御形(ごぎょう)=ハハコグサ
繁縷(はこべら)=コハコベ
仏の座(ほとけのざ)=コオニタビラコ
菘 (すずな) =カブ
蘿蔔(すずしろ)=ダイコン
 
となります。全く漢字は難解ですね。恥ずかしながら蘿蔔(すずしろ)なんて、「ぶどうか??」と思ったぐらいです(ちなみにぶどうは葡萄と書きます)。「春の七草」とか「七草粥」などとは昔からよく耳にしましたが、それらが何を指しているのは、このブログを書くために調べて初めて知った次第です。
 

某大型スーパーで鉢ごと売っていた「七草」です。

ところでこの『七草の行事』は、いったいいつから始まって、何が由来なのでしょうか?そして、『七草』たちにはどんな力があるのでしょうか。

 
七草の由来
『春の七草』は、日本に古くからある、年初めに雪の下から芽を出した若草をつむ「若菜摘み」その原点と考えられています。そこに、中国の「七種菜羹」という7種類の野菜を入れた羹(あつもの、とろみのある汁物)を食べて邪気を払い、無病息災を祈るという習慣がかさなり、定着していったようです。
昔は、前日(1月6日)の夜にまな板に載せて「七草なずな 唐土の鳥が、日本の土地に、渡らぬ先に、合わせて、ストトントン」(地方により多少の違いがあり)と囃し歌を歌いながら包丁でたたき、7日の朝に粥に入れて炊いていたようです(wiki参照)。この歌から見ても、中国(唐)の習慣と日本の風習とまじわりできた習慣じゃなかろうか?という想像ができますね。
 
 
春の七草の効能
手もとの資料によると、
セリは余分な熱をとり、おしっこやおりもののトラブルに良いとされ、
ナズナは、胃腸を元気にし、むくみや胃の不快感、目の充血などにも良いようです。
オギョウ(別名 ははこぐさ)は、咳を鎮め、痰を出すのに良く、
ハコベラは利尿によく、産後の浄血によいとされ、
ホトケノザは胃腸に良く、
スズナ(かぶら)スズシロ(だいこん)は解毒や、消化不良によいとされています。
春の七草は、お正月料理で疲れた胃腸にはぴったりのお粥といえますね。
 
 
ちなみに、、、
春の七草はご存知の通り1月7日ですが、これは旧暦の1月7日の事を指しています。となると、旧暦の正月は2月初旬ですので、実際の七草粥は2月初旬に食べられていたようです。実際にこれら『七草』も、2月ごろ、春先に食べごろを迎える植物たちですので、今スーパーに並んでいる『七草粥セット』なるものは温室栽培のものや、中には多少違った植物が入っているものあるようです。
元々は邪気を払い無病息災を祈るための粥でしたが、正月のごちそうで疲れた胃腸を癒すため、溜まった毒を除くためという意味合いもあります。実際に、緑たっぷりのおかゆは解毒の力に優れていますし、おかゆは疲れた胃腸を回復させる絶好の養生食ですし、正月太りも改善してくれる(かもしれない)ので、安心して七草粥を楽しんでください。
 
 
 
それでは14世紀、時は南北朝時代の四辻の左大臣(よつつじのさだいじん)が源氏物語の注釈書「河海抄(かかいしょう)」の記載から良く知られる一句をご紹介します。『春の七草』は歌になったことで世に広く知れ渡ったといわれています。

『芹なずな 御形はこべら 仏の座 すずなすずしろ これぞ七草』

 

2014/01/06

2013年 最終営業日

こんにちは、櫻井です。本日12月27日が、2013年の最終営業日です。相変わらず年末感じがなく、いつもの一日です。でも毎年この時期になると、「なんか年末って感じがしないなぁ」って言ってる気がするので、これが「年末って感じ」なんでしょう。
ホームページが新しくなって、ほぼ毎日、出勤する日はブログを書いてきました。根が凝り性のため、どうしても文章が長くなってしまい、毎日書き続けるには向いていないのですが、でもどうにかやってこれました。これはひとえに皆様の温かいお言葉のおかげです。ツイッターで「参考になりました!」と言っていただいたり、店舗で直接「ブログ読んでます!」とお声掛けいただいたり、とてもとてもうれしいです。
やはり反応があるってうれしいことですし、やる気に繋がりますね。先々月ぐらいにブログページに新たにフェイスブックの「イイネ」ボタンやツイッターの呟きボタンを追加したのですが、こういった反応を直で見れることは、どういったブログを皆さんが求められているかを図るのに、大変参考になります。でもなかなか狙い通りにはいかないですね。何となく書いてみた記事がとても評判が良かったり、これこそ!と思ってアップした記事は全く反応が無かったりと、なかなか悩ましいです。
 
ということで、最終日の今日は、、、、これで終わりたいと思います。今日は一日やる事一杯で・・・いいわけです。すみません。
 
 
来年もまた、毎日なにか役に立つお話をアップしていきたいと思いますので、来年も何卒よろしくお願いいたします。
 
 

2013/12/27

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売