イスクラ薬局(東京)

ブログ日記 | イスクラ薬局 新宿店BLOG

ブログ日記BLOG

不妊カウンセラー養成講座に参加しました

こんにちは、渋沢です。

少し前になってしまいましたが、5月30.31日に、日本不妊カウンセリング学会が主催する

不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座に参加してきました。



こちらの講座は年に2回の開催なのですが、毎回全国から500人近くの受講者が集まります。

カウンセリングとケアの基礎・生殖医療の基礎知識・最新の生殖医療などに関して、

各分野で活躍されている方々の講義が2日かけて約10講義行われます。

普段なかなか接することのない、多くの別分野の先生方のお話が聞ける貴重な機会でもあります。

 

毎回多くの講義に頭がパンパンになるのですが、

私が今回特に印象に残っている講義は、

泌尿器科の医師として、男性不妊を専門にされている医師の先生の講義でした。

 

国外では不妊症に関して、男性不妊と女性不妊が同一のレベルで論じられているが、

日本では、不妊で悩む場合、まずは女性の問題と捉えられることが多く、

また、いわゆる不妊治療の病院は、大半は婦人科だと言うのが現状。

男性不妊に関しては泌尿器科の領域であるため、

なかなか夫婦一緒に受診できる施設が少ないと言うことで、

とにかく夫婦で一緒に受診できる施設を、とクリニックを開院された先生でした。

クリニック全体が、「夫婦そろって」をコンセプトにされてる事もあり、

診察説明や外来はもちろん、採卵や精巣精子採取などの処置の時などにも

ほぼ夫婦がご一緒で来院され、お互いをサポートしようとする雰囲気があるそうです。

 

私も妊娠希望のカウンセリングをする中で、できればご夫婦が揃って一緒に体調を整え、お互いの体調を理解しあうことが大事だと思っています。

最近でこそ、ご夫婦揃ってカウンセリングに来てくださる方も増えてきましたが、

それでも、まだ「主人はあまり協力的ではなくて…」とおっしゃる方も多い現実に

ジレンマに陥ることもあったので、この先生の志には大変勇気づけられましたし、

不妊に悩む夫婦が当たり前にお互いをサポートし合える空気が

もっと日本全体に広がると良いなぁと思いました。

 

また、今回は、法律の先生の講義もありました。

生殖医療が進み、卵子提供や代理母出産などが行われた場合、

それによる親子関係が法的にどのように確立されるのか、などの講義があり、

医療が進むほど、家族の在り方自体も複雑になっていく現実を垣間見ました。

 

私も妊娠希望の方のカウンセリングをさせていただくようになって

10年弱になりますが、この期間の中だけでも、不妊治療に関して

様々な社会背景や意識の変化があり、それに伴い、

お客さまのお悩みの内容、医療・治療の内容も劇的に変化していると感じます。

もちろん私たち中医学の分野の者も、その変化を受けながら、

漢方薬の出し方、カウンセリングの仕方などが変化してきました。

これからも時代の変化と共に、お悩みの内容も、より多様に、複雑に、

変化していくと思われますが、

私たちも知識の習得ももちろんですが、様々なアンテナを張って、

お客さまのお悩みに向き合えるよう、より精進を重ねていきたいと思いました。

2015/06/16

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売