イスクラ薬局 日本橋店 北京の歴史
店長・今井太郎、雲南研修に行く
2010/07/23
先日、皮膚病研修で雲南省中医医院に行ってきました。雲南省は一年を通して温暖で過ごしやすく、緑が絶えることがないことから「春城」と呼ばれています。生薬の一大産地でもあります。
ところが、今年は100年に一度の大干ばつ。水不足でホテルが直前に変更になったり、研修団の半数以上が胃腸炎に悩まされたりと不安の研修となりました。研修先は巨大な病院一棟が漢方の皮膚科という感じで、一日に使われる生薬量はなんと5トンとケタ違いです。
それぞれの先生には行列ができ、仙人のような先生の説明で患者さんは納得。次々と処方が構成されていきます。
患者さんはアトピー・じんましん・尋常性乾癬・ニキビ・慢性湿疹をはじめ、日本ではなかなかお目にかかれない皮膚疾患も数多く見ることができました。西洋医学ではなかなか良くならないのでやっぱり漢方でやりたいという方も非常に多く見受けられました。
また、麦味参顆粒の点滴を皮膚の回復力向上に使ったりと、改めて漢方の奥深さやすばらしさを実感することが出来ました。中国に行くたび、漢方が13 億人を支える医療として確立していることに感動します。
<<雲南省の生薬を使った料理>>
イスクラ薬局おなじみの板藍根の炒め物
ドクダミを使ったサラダ。普通にドクダミの味がします
鶏の濃縮スープに入れる調味料として田七人参の粉。
入れない方がおいしい…
これからもイスクラ薬局として、皆様の健康のお手伝いと漢方の魅力を伝えていけたらと思いました。ちなみに、私は大好きな漢方に囲まれ大興奮の毎日を送らせていただきました。
イスクラ薬局日本橋店 店長 今井太郎
寝苦しい日が続きますね・・・・
2010/07/16
ぐずついたお天気続きでも、雨に濡れた紫陽花から一日の元気をもらえる気がします。
少し寝苦しい日もありますが、毎晩ぐっすり眠れていますか?
眠りたいのに眠れない不眠症
今月のテーマは“ 不眠症”。不眠のことを失眠(しつみん)ともいいます。睡眠は、私たちの活動を統括する脳を休ませる唯一の時間。
私たちは、活動して体力を消耗すると自然に眠くなり、睡眠をとることで体力を養い再び活動する、といったサイクルを毎日繰り返しています。
中医学では夜と昼のように、対照的な事象を“ 陰”と“ 陽”に分けて考えます。
夜は陰が、昼は陽が働きを充実させる時間です。陽が旺盛になると目覚め、陰が旺盛になると眠る、これが健康な人の一日のリズム。
この陰陽のバランスが崩れ、陽盛陰衰の状態が続くと失眠となります。
陰陽のバランスは、食事の不摂生や精神的ダメージ、過労、病後の体力低下など様々な原因で崩れます。
右図は、失眠状態の陰陽バランスを示したイメージ図です。主に4タイプに分けられます。
① 陽熱旺盛(肝うつ化火)・・・そわそわして眠れない方
(他症状)怒りっぽい、イライラする、目が充血、脇腹が張って苦しい、口が渇く
このタイプの方には瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)でお体の熱と湿を取り除きます。
② 痰熱内擾・・・多夢・寝る姿勢を何度かえても眠れない
(他症状)頭が重い感じ、痰が多い、食欲不振、げっぷがよく出る、胃酸逆流
このタイプの方には星火温胆湯(せいかうんたんとう)で胃腸を整えながら、お体の熱と湿を取り除きます。
③ 陽盛陰虚(陰虚火旺)・・・寝つきが悪く眠りが浅い
(他症状) 耳鳴り、めまい、口が渇く、口内炎、物忘れ、便秘、寝汗をかく、手足のほてり、足腰がだるい
このタイプ方には天王補心丹(てんのうほしんたん)でお体に潤い(陰)を与え、余分な熱を冷まします。
④ 気血不足(心脾両虚)・・・多夢・夜中に目が醒めやすい
(他症状) 疲れやすい、息切れ、動悸、めまい、貧血、食欲不振、軟便
このタイプの方には帰脾湯(きひとう)で気血生成を高め心血を養います。
また、普段から驚きやすい人やプレッシャーを感じやすい人は、心身の疲れを補い、心を落ち着かせ、自然な睡眠リズムをつくる酸棗仁湯錠(さんそうにんとうじょう)がおすすめです。
寝る前のコーヒーや濃い緑茶の摂取、喫煙なども失眠の要因となりますので、出来るだけ控えましょう。
不眠でお困りの方、まずはお気軽にご相談ください。
夏は漢方のちからで“ 美やせ” を目指す!!
2010/06/10
蒸し暑い日も多くなり、そろそろ衣替えの季節です。
昨年まで着られた服やスカートのサイズがきつくなった、下腹部がぽっこり目立ち始めた、半袖から二の腕を出す勇気がない…などなど、この時期ならではの悩みは尽きません。
今まで、色々試してきたどんなダイエット法も、長続きしなかったり思うような結果が出なかったり・・・。体重や体脂肪を落とすことだけを目標にしていませんでしたか? お体の中の偏った気血水バランスを調整し、ベストコンディションに戻すことこそ、美しくやせる、そしてリバウンドしないダイエットです。
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しっかり食べても美しい体型を維持する。そんなことって可能でしょうか?
答えはYes。
1日3食普通に食事をしても太りにくい体質にすればよいのです。
毎日の生活で生まれる過度のストレスや生活習慣の乱れは、体のエネルギー源である気血水のバランスを崩します。そこで活躍するのが漢方薬。ベースにある体質と肥満の原因は人それぞれですが、個々の状態に見合った漢方薬できめ細かく対処できることが美しくやせる“ 美やせ”に繋がります。
タイプ別” 美やせ” 漢方
〈基本レシピ〉腹八分目食+軽い運動+タイプ別漢方薬+三爽茶
【 胃湿熱タイプ 】・・・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
食欲旺盛・メタボ太り、食べても食べてもお腹がすく、”肥甘厚味”の食べすぎで胃熱が溜まり異常な食欲亢進
【 肝うつ気滞タイプ 】・・・加味逍遥散(かみしょうようさん)
ストレス太り、いつもピリピリ、繊細な神経、イライラして自棄食い、常にカロリーを気にしながら食べる、または食べて発散
【 血おタイプ】・・・冠元顆粒(かんげんかりゅう)
血行不良太り、痛み、くすみ、しこり症状がある。がっちり固太り
【 肺虚水盛 】・・・防已黄蓍湯(ぼういおうぎとう)
代謝低下太り、それほど食べていないのに太ってしまう、ぽっちゃり水太り、
汗っかき
漢方薬は他にも色々あります。まずはご自分の体質チェックをしてみましょう。
お気軽にご相談、ご来店ください。
美味しい薬膳レシピ!!
2010/06/01
もうしばらくすると、梅雨の時期に突入、うっとうしいお天気が続きそうですね。
毎年この時期になると、体がむくんだり、重だるくなったり、食欲不振、下痢をしやすくなったりする方はいらっしゃいませんか?
それは、体に‘湿’が発生したと中医学では考え、湿を取り除く薬を使って治療します。そして、湿は脾(消化器系)の働きに影響を与えるため、脾を健やかにする薬、さらに湿を取り除く効果をサポートするために、気を巡らす薬も加えます。
今回の薬膳の施膳は、このような中医学の治療方法に即して考えてみました。
利湿(湿を取り除く治法)のあさり、緑豆はるさめ、緑豆もやし、そして脾を健やかにする空豆、クミンシード、気を巡らす作用のあるピーマン、香菜といった具合です。
春雨ヌードルは巷でも流行っていますが、梅雨時食が進まないときでもつるつるいけそうですよね。私のお薦めは幅広の春雨!より麺を食べたという満足感が得られます。空豆のクミン風味はネット上で中近東料理として紹介されていたものを私流にアレンジしてみました。
空豆は、さやの部分にも利湿作用があるので、中国ではさやも煎じて服用する方もいらっしゃるとか。
そこで最近我が家で定番になっている空豆の丸焼きにしたらさやの効用も豆にしみこむのではないかと考えました。そして、クミンシードは健胃作用のある香辛料ですが、香りをたたせるためと、健胃作用を強める為に、油で炒りました。
調理も簡単なこの2品、どうぞお試し下さいね!でも、空豆のクミン風味はビールのおつまみにぴったりな味なので、くれぐれも飲み過ぎにはご用心、‘湿’がさらに溜まってしまいますよ~。
初夏の薬膳・あさりと春雨のアジアンヌードルと空豆のクミン風味
食材分析メモ( 性 味/帰 経/効 能 )
□ あ さ り:甘鹹/寒/肝腎脾胃/清熱・化痰・利水・安神・瀉火・補血
□ 緑豆春雨:甘/涼/心胃/清熱・解毒・解暑・利水・解酒
□ 緑豆もやし:甘/寒/心胃/清熱解毒・止渇・解酒毒・利三焦
□ ピーマン:甘/平/肝心胃腎/理気・除煩・平肝・和胃
□ 香 菜 :辛/温/肺脾/解表・透疹・消食・降気・清熱・利水
□ 空 豆 :甘/平/脾胃/補中・補気・健脾・利湿
□ クミンシード:健胃
〈 あさりと春雨のアジアンヌードル 〉
1.春雨を水でもどす。
2.砂ぬきのあさりを煮立ったチキンスープにいれ、口が開くまで火を通し取り出しておく。残ったスープをヌクマムで少し濃いめに調味する。もやし、赤ピーマンをいれてさっと火を通す。
3.春雨をさっと湯通しし、湯を良く切って器に盛り、アサリ、野菜入りスープをかけ、お好みで香菜を添える
〈 空豆のクミン風味 〉
1.空豆をさやごとグリルで焼き、豆を取り出して、熱いうちに塩をかけてなじませておく。
2.クミンをオリーブオイルで炒り、香りが立ったら油ごと空豆にかけてあら熱をとる。
国際中医薬膳師 佐藤 薫
ツボのはなし
2010/05/20
東洋医学では、自然界に春夏秋冬、1年が365 日あるように、体の中にも五臓六腑の機能を保つための循環系があると言われています。
この循環器系のもとを「気・血」と言い、この「気・血」の流れを経絡と言います。
そして経絡上にあって、気血が出入りし、経絡が合流したり分かれたりする重要な場所を穴(けつ)と言い、一般的にはツボと呼ばれています。
ツボの場所の多くは、関節、筋肉の溝、健上、健下に多く実際に指を使ってツボの部位を確認します。経絡の経とは、縦の経脈であり、絡とは、経脈と経脈を横に結ぶ脈系で、この両者を総称して経絡と呼びます。
特に経脈は、臓腑・組織・器官を結びつけ、統一する働きがあると言われ、重要視されています。臓腑と直接結びつく脈は、十二経脈(十二正経)と呼ばれ、臓腑と直接結びつかない絡脈などと分けています。
十二経脈は陰と陽に分けられ、陰は太陰、少陰、厥陰(けついん)の三陰に、陽は太陽、陽明、少陽の三陽に分けられ、手、足それぞれに三陰と三陽とで振り分けます。
陰経は五臓{肝、心(心包)、脾、肺、腎}に属して、陽経は六腑(胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦)に属します。
例えば、「肝の病は目に開竅(かいきょう)する」といい、肝の病が目に反映されるとされております。これは肝と遠隔部にある目が、経絡でつながっていると考えられているので、このような関係が生じると言われています。
病気になりますと経絡を流れる気血の乱れが生じます。経絡上に配置されているツボを使って乱れを整えるのが経絡治療となります。
具体例として、手の陽明大腸経のツボで、手の親指と人差し指との骨の間にある合谷(ごうこく)という有名なツボがあります。
軟便や便秘・のどや歯肉の痛み・腫に対して、合谷に針やお灸の刺激をしますとその症状が楽になることがあります。それは合谷に対する刺激が大腸経の乱れを整える作用を持っていると言われるからです。
又、季節、感情とも関係があり、春のこの季節は肝の病とも言われ、気の流れは、経絡にも影響すると言われており、自律神経の乱れが起きやすく、精神的に落ち着きにくくなりやすい季節と言われています。
肝の十二経脈は、足の厥陰肝経と言います。足の厥陰肝経は足の親指の外側から始まり、足の背に沿って、上行して内くるぶし前一寸の所を通って、内くるぶしを通過し、膝の内側を上がり、太ももの内側を通って、生殖器をまわり、下腹部に達し、胃を挟んで肝に属し、上がって横隔膜を貫いて、のど、眼球あたりを通って、額から出て、頭頂に出ると言われています。
足の親指から膝の内側には、要穴(ようけつ)と言われるとくに重要な作用を持つとされるツボが多くあり、そのツボの一つで足の第1・第2中足骨の間にある太衝(たいしょう)は要穴の中でも原穴と言われ、肝の病が出やすいところとされています。![]()
春は仕事や環境の変化などで目が疲れたり、イライラしたりと情緒不安定な時期となります。食事や睡眠のバランスを整えることも重要ですが、もしよろしければ、ツボでのケアも加えてみてもいいのかもしれませんね。
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