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この症状って?

妊活に良い漢方とは?体質に合わせた漢方薬を男女ともに

今年4月から、いよいよ不妊治療の保険適用が始まりましたね♡今までは費用がちょっとお高くて・・・と二の足を踏んでいた方も、これから不妊治療を受けてみようかと前向きな気持ちになられているのではないでしょうか。そして病院での治療と共に漢方も試してみたいと思われている方も多いと思います。そんなあなた、漢方の世界へようこそ♡この記事では、漢方は妊活においてどんな効果があるのか、男性不妊にも効果のある漢方はあるのか、など病院治療と合わせて行いたい、妊活中の漢方活用法をご案内します。

夫婦で妊活

妊活で整えるべきこと


はじめに妊活で整えるべきことをいくつか解説します。

中医学における妊娠の考え方


中医学において、妊活の一番基本的な対策は「調経・補腎」、つまり月経を調え・腎を補うということです。
妊娠するための必須条件は、月経期、卵胞期、排卵期、黄体期それぞれに起こるホルモンの分泌の変化が、順調であるということです。月経周期が正常な状態を保つためには、体のエネルギーである気や、妊娠・出産と深いかかわりのある血などが充実していて、巡りも良く、さらに五臓(脾(ひ)・肺(はい)・心(しん)・肝(かん)・腎(じん))の働きがしっかりとしている必要があります。

ここで少し、五臓のうちで、もっとも生殖能力と関係の深い腎(解剖医学からみた腎臓とは異なります)についての話をしておきましょう。

中医学では、「ホルモンバランスや卵胞の成長は、腎がコントロールしている」という考え方があります。腎の中には、精という物質が蓄えられていて、血はこの精から生じると考えられています。少々分かりにくいかもしれませんが、「精がつく」「精魂尽き果てる」「精を出す」などの言葉を思い浮かべれば、精の大切さはイメージできるのではないでしょうか。中医学では、腎の充実度が、生殖能力を左右します。

実際に、不妊で悩む女性は、腎に何らかの問題があることが多く、その場合は補腎(ほじん)、つまり腎の働きを充実させる漢方薬を使って、卵巣の働きを高め、妊娠しやすい体に導いていきます。この補腎によって、乱れていた月経周期やホルモンの状態が整い、きれいな基礎体温のラインを描くようになることも多いものです。

なお、腎は生殖能力だけでなく、エイジングとも深い関係にあるため、腎に問題があると、足腰のだるさや痛み、抜け毛や白髪、視力の衰え、歯が抜ける、性欲の低下など、いわゆる「老化現象」が現れることがあります。腎の充実度を知るためには、基礎体温や西洋医学的なデータだけでなく、こういった兆候をきちんととらえて、トータルに判断していくことが大切です。



男性不妊にも漢方は使うことができる


不妊の原因が男性にあるケースは、およそ30~40%といわれています。男性不妊の原因は、女性ほど複雑ではありません。ほとんどの場合は、精子や精液の量が少ない、運動率が低い、精子に奇形が多い、といったことが原因です。あるいは、精索静脈瘤や生殖器の炎症などから、精路閉塞や射精障害、あるいは勃起障害(ED)などが起こっている場合もあります。

中医学では主にこれらの問題を、1.生殖機能の源である腎に問題が起こっている、2.精子の通り道に、体に不必要な物質(痰濁・たんだく)が滞り、精子の動きを邪魔している、3.血の巡りが悪く(瘀血・おけつ)、精子の動きを邪魔している、といった原因に分けて考え、対処していきます。1が原因の場合は、主に精子の数や運動率の問題となって現れ、2や3は精子の通路の障害が起こりますが、いくつかの原因が複雑に絡み合っていることもあります。

精子の異常の中でも、染色体異常や造精機能障害による無精子症と診断された場合はかなり難しいのですが、それ以外の場合は、生活スタイルの見直しと同時に、体の状態に合った漢方薬を併用することで、精子の数や運動率の改善も望めます。



妊活に漢方を使用するメリット


妊活に漢方薬を取り入れるメリットを以下にまとめました。なんといっても「身体づくり」によって妊娠しやすい体質への改善が期待されるほかに、西洋医学の効果をサポートする働きもあります。

  • 基本的な生殖能力を高めることができる

  • 西洋医学の治療との併用もOK

  • 元気な母体から生まれる赤ちゃんは健康で育てやすい

  • 妊娠前からの身体づくりで、産後も元気に仕事や子育てができる


  • 妊活に効果的な漢方薬


    妊活に効果的な漢方薬は数多くの種類があり、体調、体質、そして現在生理周期のどの段階なのか、西洋医学の治療の種類によっても様々変わってきます。こちらでご紹介できるのはほんの一例です。

    生理を整える(生理不順)


    漢方薬の一例:逍遥顆粒、婦宝当帰膠、加味逍遥散、芎帰調血飲第一加減、桂枝茯苓丸、温清飲など




    滋養強壮(不妊)


    漢方薬の一例:参茸補血丸、参馬補腎丸、双料参茸丸、亀鹿仙、艶麗丹、当帰芍薬散など




    男性向け(滋養強壮)


    漢方薬の一例:参茸補血丸、参馬補腎丸、双料参茸丸、亀鹿仙、艶麗丹、海精宝、イーパオなど




    漢方で妊活したい方へ


    以上、中医学の考え方において、妊活で整えるべきこと、妊活における漢方のメリット、漢方薬の一例など諸々ご紹介してまいりました。今のあなたにピッタリの漢方をお選びするために、あなたのお話を是非詳しくお聞かせください。まずはメール相談をご希望でしたらお試しプレ相談、ご予約でしたらお電話もしくはご予約フォームから承ります。どうぞイスクラ薬局までお気軽にご相談くださいませ♡

    参考文献:『心と体にやさしい不妊治療』
    監修
    佐藤薫
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    上海外国語大学留学中に中医薬膳に出会い、帰国後北京中医薬大学日本校に入学。中医薬膳専科で中医薬膳学、中医中薬専攻科で中医学を学ぶ。現在、イスクラ薬局日本橋店での漢方相談のみならず、日本中医食養学会講師、北京中医薬大学日本校で中医中薬専攻科での通訳を務める。体の基礎を作る食事からしっかり指導できる学会認定不妊カウンセラー。

    「食養生は、中医養生法の礎となるものです。漢方同様、お一人お一人の体質体調に合った食養生法をご提案します。」

    *不妊、二人目不妊、子宮筋腫、卵巣嚢腫、月経痛、更年期

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