「暑邪」
暑い日が続いていますね。今年の梅雨はこの先どうなるのでしょう。農作物も思うように育たず、
食卓に届くのがずいぶん遅れてしまっているようです。
日本が亜熱帯化するということは「暑邪(しょじゃ)」が増すということ。「暑邪」による症状は、身熱、面赤、多汗、口渇、脱力、いらだち、
ショックなどです。赤ら顔の方、お見かけしますよね。いつもイライラして人にぶつかってきたりするようなタイプの方が多いように思います。
こういった「暑邪」に弱い方の場合、注意しなければならないのは中医学でいうと【心】に関わる病気。循環器系や精神的な疾患と、
細かいところでは舌や小腸も含みます。【心】のトラブルはやがて全身に悪影響をもたらしますので、
顔色に変化を感じたら早めの対処が大切です。
突然カッとしたり衝動的な事件が増えているのも、温暖化によるものなのでしょうか。スイカやキウイフルーツ、菊花、緑茶、
苦瓜など苦味や酸味、清熱解暑の効果のある食材を適度に摂ることで【心】を落ち着けることが出来ます。
残念ながらビールは苦くてもちょっと違いますよ。今のうちから【心】を養う生活を心がけましょう。
7月の中野店の日
7月17日(火曜日)のイスクラ薬局中野店の日はあみだクジです。どうぞ奮ってご参加ください。
店長のひとりごと
皆さまの健康の秘訣は何ですか?食事や睡眠だという方もいれば、
お酒やタバコがいいのよ~というちょっと強引な方もいらっしゃるかもしれません。ただ共通して言える事は、皆さまそれぞれに「精神的な安定」
をもたらすものが「健康の秘訣」になってはいないでしょうか。好きなことをや納得できることを楽しんで行うことが、きっと一番の健康法です。
体に良いからといやいや嫌いな食事をしても、あまり効果的ではないかもしれません。
生きていくうえではもちろん楽しいことばかりではありませんが、わずかな時間でもほっと息をつけるような、
そんなひと時を過ごすことが健康への近道ではないでしょうか。
ちなみに私はスポーツをすると、心も体も楽しくなります。逆に家に長時間いると疲れてきてしまいます。中医学で運動は「気」
を消耗するはずですが変ですよね。おそらく、それよりも「気」が「滞る」ことが問題なのでしょう。テニスはほぼ毎週やっていますし、
サッカーやスキーも大好きです。皆さまとご一緒できる機会がありましたら是非!
*当店で毎週火曜日に漢方相談を担当されていた李雲祥先生が、6/18(月)に急逝されました。突然の訃報に接し、
私どもスタッフも心にポッカリと穴が開いたような気持ちです。しかし、中医学の普及に邁進された先生のためにも、
私達残りのスタッフで精一杯その遺志をついで励んでいきたいと思っております。先生の今までのご尽力に感謝し、
心からご冥福をお祈りいたします。 ≪萬代≫
薬膳コーナー
先月開催いたしました「薬膳セミナー」では、講義内容もお料理もとっても好評でした。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
日程によりご参加いただけなかった方の残念な声にお答えして、当日お出ししましたメニューを簡単にご紹介いたしたいと思います。
*黒豆ごはん…米、黒豆、しめじ、桜えび、醤油、酒、塩
【全体食の豆や桜えびを使った炊き込みごはん。黒豆は滋養する働きにすぐれ、血行をよくする作用もあります。
桜えびとともに骨粗鬆症予防にもおすすめ。その時はしめじを干し椎茸にするとなおよいでしょう。】
*とうもろこしと冬瓜のスープ…とうもろこし、冬瓜、じゃがいも、にんじん、オクラ、ベーコン、
固形ブイヨン、塩、こしょう、油、青じそ、みょうが、生姜
【梅雨~夏にかけての養生に。体内の余分な湿気をとり除き、胃腸を丈夫にする効果があります。】
さらに当日は、普段お出ししている「イスクラ健康茶」に、サンザシを煎じたものをプラスしてご提供いたしました。
皆さまも是非ご家庭でお試し下さいませ。
編集後記
6月中旬、イスクラ薬局グループのホームページ『iKanpo』が新しく生まれ変わりました。アクセスして下さった方、
いらっしゃいますでしょうか。トップページもなんとなくオシャレな感じになり、全体的に見やすいように作られていると思います。
上部に登場するパンダの星星ちゃんは神出鬼没なので、どうぞじっくりご覧下さい。