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夏には梅シロップ!

白加賀という品種の青梅で梅シロップを作りました。
浸透圧の関係で、梅酒や梅シロップは氷砂糖を使うことが多いですが、もう少し柔らかい甘さにしたくて、てんさい糖で作ってみました。

中薬大辞典によれば、青梅の効能は利咽・生津(喉をスッキリさせ口渇を解消する)となっています。
梅の酸味が唾液の分泌を活発にするので、発熱や発汗などによる喉の乾きによし。
梅シロップには、血液サラサラや疲労の回復にもよい「クエン酸」が豊富に含まれているので、夏のドリンクには最適です。
炭酸水で割っていただきます。

梅といえば、中国には「望梅止渇(ぼうめいしかつ)」という話があります。
「三国志」に出てくる曹操が、歩き疲れた兵に「前方に梅林がある」と話したとか。
梅林→梅→梅は酸っぱい→条件反射で唾液分泌→口渇紛れる→引き続き頑張って行軍せよ…ということです。
条件反射で唾液が出たって、喉の乾きがなんとかなるとは思えませんが…

中国にも塩や砂糖で梅を漬ける習慣がありますが、日本の梅干しほど酸っぱくはないです。
例えば、話梅(ホワメイ)という干し梅は甘酸っぱく、お茶請けやおやつとして好まれています。

年々長くなっていく夏、梅シロップや梅干しを取り入れて乗り越えましょう!

2025/07/12

夏季うつについて

こんにちは、丹沢です。

皆様、「夏季うつ」という言葉を聞いたことはありますか?
夏季うつは、梅雨から夏の時期にかけて起こる季節性の心身の不調です。
今回は、夏季うつについて中医学的な視点を交えてお話しします。

【主な症状】

• やる気が出ない(気虚)、気分の落ち込みといった精神的な不調
• 食欲不振(脾気虚)
• 不眠

夏季うつは、夏バテとは異なり体力が回復してもこれらの精神的な不調が改善しにくいのが特徴です。

【主な原因】

暑さ(暑邪)や湿気(湿邪)によるストレス
• 日照時間の増加に伴う生活リズムの乱れ

【中医学的な原因の解説と対策】

中医学では、夏季うつの原因を「脾(ひ)」と「心(しん)」の機能低下と考えます。

●脾の機能低下

暑さ(暑邪)や湿気(湿邪)、冷たい飲食の摂りすぎ(陽気の損傷)によって、気の生成がうまくいかなくなります
その結果、元気がなくなり、疲れやすさやだるさといった症状が現れます。
また、汗をかくことで水分やミネラルとともに「気」も漏れ出し、さらに体力が低下します。

●心の機能低下

夏は「心」が活発になる季節ですが、同時にダメージを受けやすい時期でもあります。
「汗は心の液」とも言われ、汗をかきすぎると「血」が消耗し(汗血同源)、「心」に負担がかかります。
これにより、「心は精神を主る」とされているため、不安・不眠・多夢といった精神症状や動悸・物忘れ・眩暈といった症状も出やすくなります。

●対策

これらの症状に対しては、「心血」や「脾気」を補う漢方薬の服用が効果的とされています。
気になる方は、体質にもよりますので必ずご相談ください。

最後に、中医学では「心身一如(しんしんいちにょ)」という考え方があり、心(こころ)と身体は一体であり、互いに強く影響し合うとされています。
つまり、心と身体の両方を整えることで、夏の季節も健やかに過ごすことができます。
シンシン(星星)と共に、心身ともに健康に過ごしましょう!

 

2025/07/05

ルバーブ、衝撃の和名

こんにちは、北です。
突然ですが、最近ハマっているイギリスのベイキング番組。
ケーキやパイやパンなどの腕を競うコンテスト番組です。
制限時間の中、ヒリヒリの参加者…くずれるケーキ…キビシイ審査員…
いやぁ面白いんですよ!

その番組でよく材料に使われている「ルバーブ」
日本ではあまり見かけませんよね。
なにかの茎っぽい、色は赤い、酸味があるらしい、とまでは見て取れたのですが、改めて調べてみました。

和名、「食用大黄」
えっ大黄?! 便秘の生薬のあのダイオウ?!!

どうもかなり近い親戚のようなのです。
生薬のダイオウは根の部分を使うのですが、ルバーブの根にも便通改善の成分が少ないながらあるとのこと。
ちなみにダイオウの便通改善成分の名前は「センノシド」です。

ルバーブ、日本では長野や北海道で栽培されているそうで。
長野・北海道みやげにルバーブジャム、なんてのもちょっと変わりダネで良いですね!

↓ルバーブの実物はこんな感じです ※参考写真です

2025/06/28

とうもろこしのヒゲスープ

こんにちは。大森です。
「夏に弱い人」の記事でもお話しましたが、今の時期の気候は、中医学では「暑」といいます。
「暑」の特徴は「熱」+「湿」、つまり蒸し暑いこと。
「湿」だけでも重だるいのに、「熱」まで加わると本当にしんどいですね。
スッキリしたくて、つい冷たいものをゴクゴク飲みたくなりますが……それはNGですよ。

冷たい物やなま物の摂りすぎでお腹を冷やすと、消化や水分代謝の力が低下し、体内に余分な湿気がたまりやすくなります。
冷え性の人は冬が苦手なように、体の中に湿がある人は空気中の湿気に弱いので、胃腸を守り体内に湿をためないようにすることが、梅雨を快適に過ごすコツです。

そんな湿気の時期にオススメの食材は……
今が旬のトウモロコシ!

皮・ヒゲ・軸・葉・根に、余分な水分を尿から排泄して、むくみを軽減する効果が期待できますが、使いやすいのはヒゲです。
ヒゲは、利尿の働きが良いだけでなく、変な味はせず、煮出すと甘い香りが漂います。
ヒゲは長いままだとシャクシャクして食感が悪いので、一部を取り出して1cmくらいに切り、そのままスープの具として食べちゃいましょう。

このスープに入れる具材には、体内の余分な湿をとるキュウリ・冬瓜などの瓜類やはと麦、元気をつけ胃腸の働きを良くする鶏肉・山芋・卵をどうぞ。
もしすでに冷たいもののとり過ぎで胃が冷えているなら、仕上げに生姜を加えてくださいね。

 

2025/06/21

アジサイの季節♪

こんにちは、北です!
梅雨の合間の晴れの日には30度近いくらい、となると、もうムシムシ。
皆さま、体調管理には気を付けていきましょうね!

梅雨どき、しとしと雨が似合う花といえば、アジサイ。
花の色や形にいろんな種類があって、ホームセンターなどで見てると楽しいですよね。
いろんな種類がある、つまり「変異種が多い」のはアジサイの特徴だそうです。
その中には、なんと生薬として使われる品種もありますよ。

「ジョウザンアジサイ」
「常山(じょうざん)」と呼ばれるアジサイですが、生薬の名前も「常山」。
常山は根の部分を使います。
吐き気をもよおさせて、吐いてスッキリ!にさせる生薬。
「吐法(とほう)」と呼ばれる『吐かせる治療法』は今はほとんどやりませんので、あまり目にすることもない生薬です。

ちなみに、4月にお寺の行事で仏像にそそいだりする「アマチャ」もアジサイの品種の一つです。
普段あちこちで見かけるアジサイは食用にも薬用にもなりませんが、ホントにきれいですよね♪

中野にもアジサイはあちこちで咲いていますよ~^^

2025/06/13

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設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売