晴天と雷雨のコラボレーションに夏の訪れを感じさせます。店長の今井です。
今日は晴天ですが、突然の雷雨にご注意くださいね。
私の実家である群馬県では、夏になると毎日のように雷雨があります。
ですので、群馬県の人は雷に抵抗力がある人が多く、多少のゴロゴロや稲光には驚きません。
あ、やっぱり今日もきたのねといった感覚なので、習慣的に出かける時には傘を忘れません。
東京に出てきて20年近くになりますが、雷鳴のとどろく季節になると故郷を思い出します。
さて、本日も雲南中医医院の研修のお話です。
雲南研修3日目は、病棟の研修と耳つぼに関する講義がありました。
朝から肌を刺すような日差しの中、ホテルを出てバスに乗り込み、雲南中医薬大学の皮膚科の病棟へ向かいます。
この日、朝時間がなかったため、ホテルの部屋を出る時に水を持ってくるのを忘れてしまった私は、バスに乗り込んだ時には後悔に襲われました。
中国では水道水が飲めませんので、水分補給にはペットボトルに入ったミネラルウォーターを飲むのが一般的で、喉が渇いたからといって簡単には水が飲めないのです。
結局、日差しに水分を奪われ喉がカラカラになりつつ病棟の研修に突入したのですが、水が飲めないという不安から動悸がしてくる始末に。。。
こんな体調不良の中で始まった病棟研修でしたが、研修の内容はとても充実していて、
かなり重症の入院患者さんも漢方薬の投薬により徐々に回復しているところを見せてもらい、
改めて漢方薬の治療効果の有効性を感じました。
日本の漢方薬は中国ほど大量に使えませんので、重症な患者さんには間違いなく西洋薬が選択されることになります。
しかしながら、漢方薬を補助的にでも使うことによって、治療効果は大きく上がるものだと思います。
漢方薬と西洋薬を併用した臨床試験を日本でも盛んに行っていってもらいたいものです。
後半は耳つぼの講義がありました。
こちらの病院では補助的な治療として、耳つぼを積極的に取り入れていて、
医師が弁証(診断)をして刺激する耳つぼを2~3ヶ所を決め、それを看護師が施術を行います。
耳つぼにはツボには王不留行(おおふるぎょう)の種を使います。
耳に貼って1日に3~4回自分の手で刺激をしつつ3日間ほど留置しておくそうです。
剥がれてもそのままでOKです。
手軽に実践できて効果もあるのであれば実践してみたいと思いました。
講義の後は実際に中医師の先生と看護師さんからみんなで診断&施術を受けました。
前夜にお酒をたくさん飲んだばかりに、水の代謝が悪いと言われていたある先生は、耳つぼの施術後に今日も飲めるぞ!とつぶやいていたとかいないとか・・・。
研修は2日間行われましたが、内容は大変充実したものでした。
中医学発祥の地ということもあって、患者さん自身が病気によって、西洋医学を選択した方が良いのか、中医学を選択した方が良いのかをいうことをわかっているように思いました。
言葉を変えると、中医学がそれほど大衆に浸透しているということになります。
中医学は医学でありながら生活にも溶け込んでいる部分があります。
日本ではまだまだ弱い立場である中医学。
食事、養生、中医学、西洋医学をうまく使って病気にならない健康で幸せな生活を送れるように、
これからも日々精進しつつ色々な方々にお伝えしていきたいと思っています。
最後に、中野店で皮膚科の相談を担当している楊暁波先生との写真で締めくくりたいと思います。
ありがとうございました。