あっと言う間に気付けば10月に入っていました。
毎年この時期になると
「やばい!そろそろ年賀状が!1年が終わってしまう!!」
と急激に焦る渋沢です。
ここから年末年始までって本当にあっと言う間じゃありませんか?
さて。
先週、うちの井上が石川県に出張に行ってまいりました。
で、そのお土産にと『ゆべし』を持って来てくれました。
『ゆべし』と聞くと皆さんどんなものを想像しますか?
私の中での「ゆべし」は胡桃の入ったモチモチした四角い餅菓子のイメージ。
しかし「切っておくから食べてね~」と井上が出してきたのはこんなでした。

・・・ん?奈良漬け???・・・と思わせるその姿。
しかし、近寄ってみるとふわ~っと柚子の良い香り!
いやいやこれは奈良漬けではなく、正真正銘のゆべしとの事。
ゆべしは「柚餅子」「柚干」「柚圧」と書くらしく、
井上がお土産に持ってきてくれたこの丸い形のゆべしが
本来のものだったようです。
『柚子の実の上部を切り取り、そこから中身をくり抜いて柚釜を作り、
そこに柚子皮、餅米粉、砂糖などを混ぜたものを入れて蒸したもの。
蒸しあげと乾燥に約半年かかるため、手間と時間を要する製法から
非常に高価で贅沢な商品として有名である。
また、柚釜に使用される柚子も傷のない、上質なものが必要とされるため、
贅沢な茶菓として茶席で供される機会も多い。』
(wikipediaより)
だそうです。恥ずかしながら渋沢、初めて知りました。
ちなみに私が元々知っていたゆべしは東北地方の「胡桃ゆべし」だったそうです。
柚子の風味はしっかり残りつつ、上品な甘さですごく美味しかったです。
贅沢な茶菓と言うのも納得!
柚子などの柑橘類の果物の香りは、気を巡らす働きがあります。
(生薬でも「陳皮」と言うミカンの皮を使った生薬もありますね。)
これはつまり、ストレスを緩和させてくれる香りと言うこと。
柚子の香りにリラックスしつつ、上品なお味に心も胃も満たされつつ、
加賀友禅の着物で茶室でお茶を立てながら、と言う憧れの光景が目に浮かぶわ~(´- `*)
うっとり、ほっこりさせていただけるお菓子でした!
井上さん美味しいお土産ありがとう♪