くちなしの花のイメージに合った言葉ですよね!
こんにちは、いのうえです。
先日、友人と夜ご飯を食べにいく途中で
私の大好きな香りがふわっと来たので思わず
「あ、くちなしだ!!!」とキャッキャしたのですが、
一緒にいた友人には分かってもらえず…
花がどこに咲いているのかとキョロキョロすると
前方、車道挟んだ向かい側に白いものが。
あるじゃ~ん♪と指差す私に、友人は相変わらず疑いの目。

くちなしの甘い香りは小さなころから好きで、
昔、近所の通称ミニ公園に咲くこの花のニオイをどうにか手に入れたかった私は
ビニル袋に公園で水をいれ、花をいれ、
シェイクし続けたが結局香水にはならずしょんぼりした思い出があります。
香りだけでなく咲いた姿は白くてきれいなのですが
必ずといっていいほど蟻んこが集っているのと、
あっという間に黄ばんで、枯れてしまうのもしょんぼりです。
さてさて、いのうえを一喜一憂させるくちなしですが、
私たちが扱う漢方薬でも欠かせない植物なのです。
使うのは、花が咲いた後の果実。
※写真の八重のくちなしには実はなりません。結実するのは一重のものです。
山梔子<さんしし>と呼ぶこの生薬、
着色料として栗きんとんやたくあんに使われるものだったりするのですが、
漢方薬では体の熱を冷まし、解毒してくれるものとして使います。
加味逍遙散、黄連解毒湯、清営顆粒、瀉火利湿顆粒などなど、
最近暑くなってきたせいか、お店で相談してお勧めする機会の多いお薬ばかり…
どの処方も山梔子がメインではないですし、
いい香りなのは花であって実ではないので、
薬のニオイを嗅いでもあの甘い香りは一切しないのが残念(´・ω・`)
お花のいい香りのする漢方薬もあれば
気持ちも華やいでいいのにな~なんて思ってしまういのうえでした。