一つ前に私が書いたブログでご紹介したとおり、先日六本木店の車田さん(改め、「すすむ」の中の人)と私、そして経絡人形の「すすむ」と3人?で福島県にある港屋漢方堂薬局の店主・貝津好孝先生を訪ねました。
このシリーズは、六本木店ブログとリレー方式で数回に分けて綴ってまいりたいと思います。
本日のブログは六本木店ブログの続編。こちらから読み始められた方は、六本木店ブログをお先にどうぞ!
朝6時に待ち合わせをして無事に電車を乗り継ぎ福島へたどり着いた私たち。
ここまでの隠し撮りがこちら。


リュックからはみ出るすすむ氏(怖い…。)と、キビタン激写中の車田さん。
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朝早くの訪問にもかかわらず、快く出迎えてくださった貝津先生。
まずは先生のお庭に生える植物を見せていただきました。
簡単に植物名・生薬名・使用部位・効能を書いていきます。
カワラヨモギ(生薬名:茵蔯蒿・インチンコウ:蕾または頭花を乾燥させたものを使用/清熱利湿・退黄疸)

イカリソウ(生薬名:淫羊藿・インヨウカク:一般に葉を用いるが、枝や茎も使用/補腎壮陽・祛風湿)

カラトウキ(生薬名:当帰:根を使用/補血・行血・潤腸・調経)

キキョウ(生薬名:桔梗:根を使用/清肺提気・祛痰排膿)

サルノコシカケ(生薬名:梅寄生)

カワラタケ(生薬:雲芝・ウンシ/健康食品「木鶏丹」に含まれる生薬)

当帰の葉をちぎって香りを嗅がせていただいたのですが、なんと当帰独特の香りが!
通常は根を使用するので根の香りはよく知っていたのですが、まさか葉まで当帰の香りがするとは。
カワラヨモギもシルバーグリーンの、もしゃもしゃとした可愛い植物。この植物に「清熱除湿」の効果があるとは…。と感動。
お店の中も見せていただき、色々と勉強させていただきました。
その後、ついに先生の山へ…!!
山の中で一番最初に教えていただいた植物がヌルデ。歩くたび新しい植物をご紹介してくださる先生。「すすむ」の中の人も私も大興奮でパシャパシャ写真を撮っていきます。
皆さんもついてきてくださいね!
ヌルデ(生薬:五倍子・ゴバイシ:葉に生じた虫こぶを使用/染料としても用いられる生薬。葉軸に翼があるのが特徴的/収斂、止血、止瀉、解毒)

イタドリ(生薬:虎杖根・コジョウコン:根を使用/祛風湿・利湿通淋・破瘀痛経・解毒消腫)

ギシギシ(生薬:羊蹄根・ヨウテイコン:根を使用/土大黄と呼ばれるように、根にはアントラキノン類が含まれています/涼血止血・清熱解毒・殺虫療癬・泄熱通便)

葉は生で食べても美味しい!とのことで恐る恐る食べてみる「すすむ」の中の人。私もかじってみたところ、サラダにしたら美味しそうだな~と食いしん坊な私は思いました。

ホオノキ(生薬:和厚朴・コウボク:樹皮を使用/この立派な葉は料理を乗せたり、朴葉味噌に使用されます/燥湿除満・行気降逆)

ミツバアケビ(生薬:茎は木通・モクツウ、果実は八月扎・ハチガツサツ:茎又は果実を使用/降火利水・通乳)

ワラビ(生薬:蕨:全草を使用)

キノコ類はまだ放射線量が多いため食べられないのですが、蕨は大丈夫とのことでしたので山道を歩きながら手折っていきます。
ちょっと疲れたのでコーヒーブレイク。
蕨はこんなに採れました!と言いたいところですが、こちらは山を管理されている方に頂きました。
今回は専門家の方と山道をご一緒いたしましたが、中にはかぶれ易い植物もありますので個人で山に入る方は十分に注意されてくださいね。

この後私たちは蕨を山分けして、お土産に。
実は私、蕨を食べるのは初めてでしたが灰汁抜きをしておひたしにしたり、ツナと混ぜてとっても美味しくいただきました。
車田さんはこんな風に召し上がったみたいです→☆
さてさて、この後はもう少し山を歩いてお昼ご飯。
お昼ごはんにはとっても貴重なアレ、食べちゃいました。
続きのレポートは「すすむ」にバトンタッチです!→こちらからどうぞ。