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仝 選甫(とん せんほ)先生にインタビューしました



耳鼻咽喉科に精通している仝選甫(とん せんほ)先生。テンポの良い会話から不調の原因を探っていきます。





Q.耳・鼻・喉などのご相談で、薬局にいらっしゃる方は多いですが、どのような原因が考えられますか?


A.それぞれの器官に分けて見ていきましょう。

■耳


耳の疾患で多くみられるのは「耳鳴り」と「難聴」。

若者の場合の主な原因に、夜更かしの習慣とイヤホンがあります。イヤホンは電車の中など大きな音でつけっぱなしにすることが多く、どちらも聴神経細胞に悪い影響を与えます。

年配の方の主な原因には、虚弱体質(中医学で言うところの「腎虚(じんきょ):生命エネルギーが少なくなった状態」)や睡眠不安定などがあります。虚弱体質で、さらに糖尿病や高血圧、動脈硬化などの持病がある場合には、耳鳴りや難聴が起こりやすくなります。



【耳鳴り難聴の対策】

『鳴天鼓(めいてんこ)』の体操や、耳の周りのツボを押しましょう!

『鳴天鼓』はなんと500年以上の歴史ある耳の体操です!




【耳鳴りに効く・耳の周りのツボ】


・「聴宮」:耳の穴の前方、やわらかい小さな突起(耳珠)の前あたり、口を開けたときにくぼみができるところ

・「耳門」:聴宮の少し上に位置するツボ

・「聴会」:聴宮の少し下に位置するツボ

人差し指で押さえたとき、指の腹に耳門、聴宮、聴会の3つのツボが入ります)

・「翳風」:耳たぶの後方にある窪んだあた

気持ちのいい程度に押してください。




■鼻


日本人に多い、国民病ともいうべき「花粉症」。

主な原因は、免疫力のダウンと冷たい物の摂取。

季節関係なく、氷が入っている冷たい物を飲む生活習慣は、低体温状態になり花粉症を発症しやすくなります。

衣服も関係あり、学生の頃からミニスカートを履いたりすることで、身体が冷えてしまいます。

温かい物を摂取し、温かい衣服を身に着ける習慣が大切です。そこを改善すれば、花粉症の症状が軽減すると思います。



■喉


若者の喉の痛みや扁桃腺炎で多いのは、辛い物の食べ過ぎや夜更かしの習慣。

また声を使う仕事についている方に喉の病気は多い。歌手や大学の先生、最近はSNSのライブ配信で喋り過ぎている場合などにも声帯が疲れて、喉の不調が見られます。


中医学で考えると原因は「熱邪(ねつじゃ)」が多い。余分な「熱」が咽頭にこもり、扁桃腺の腫れのような炎症を引き起こす。

辛い物の食べ過ぎやタバコ、お酒は、「熱邪」を悪化させるので注意しましょう。


■目眩


目眩は、「実(じつ)」タイプ」と、「虚弱(きょじゃく)」タイプに分かれます。



「実タイプ」:血液の中に代謝出来なかった老廃物溜まって、それにより不調が引き起こされるタイプ。「痰湿(たんしつ)」「湿熱(しつねつ)」「瘀血(おけつ)」などの代謝出来なかった老廃物が周りの神経細胞に影響を及ぼし、目眩が起こります。

お酒、タバコ、辛い物、脂っこい物を取り過ぎたり、ストレスで症状が起こりやすくなりますので、気をつけましょう。


「虚弱タイプ」:低血圧、貧血など脳の神経細胞に上手く栄養が届いておらず、目眩が起こる。

朝食抜くなどの不規則な食生活や睡眠不足などを続けていると引き起こされるようになります。




Q.喉の不調に大人気の「白龍散」は生生が中心になって開発されたとお聞きしました。

開発経緯を教えてください。

白龍散は余甘子含有食品です。
中国の成都中医薬大学に研修に行った際に、
余甘子を使った飴、余甘子顆粒などがずらりと売っており、
サンプルをいくつか買って帰国しました。



渋みがあったので、潤いを補う白きくらげと、漢方薬の川芎茶調散を参考に緑茶を加えてみたところ、飲みやすくなり、今の商品ができました。



緑茶の調和する力、清涼感、喉の通りが良くなる作用は、緑茶を含有した川芎茶調散の素晴らしい知恵です。








仝先生、日常生活の参考になる興味深いお話をありがとうございました。

2022/10/19

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運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売