暖冬で夏の花まで咲いてしまっていた陽気は一体どこへ行ってしまったのか…
先週は、四方が来る土曜に再び雪の予報が出ていたので苦笑いでした。
さて、今年に入ってから紅梅が咲いているのちょこちょこ見かけていたのですが、
先日東京都薬用植物園では、
ロウバイ(蝋梅)がとてもいい香りで見ごろを迎えていました。

ロウバイにも品種があり、これはソシンロウバイといって園芸用の品種だそうです。
下向きにつく花をしゃがんで見上げるように観察したり、
蝋のように艶のある花を触って質感を確かめたり、
顔を近づけて、近くにあった紅梅との匂いの違いを比べてみたりと、楽しめました。
ちなみに木の上の部分を見ますと、黒っぽいものが見えます。
写真では分かりにくいかもしれませんが、この黒いものが実だそうです。

ロウバイ(蝋梅)には「梅」という字が含まれますが、
私たちがよく知っている梅はバラ科サクラ属の植物で、
ロウバイ科ロウバイ属のロウバイとはまったく違うのです。
「梅」がつく名前の由来は、花が蝋細工のようで、梅に似ていることや、
蝋月(旧暦12月)に梅に似た花がつくことからきたそうです。
花やつぼみから取れる精油を蝋梅油(ロウバイユ)というのですが、
香料としてだけでなく、抗菌作用などがあるため昔から薬用にも使われており、
実は私たちが取扱う水虫薬「イスクラ華陀膏」にも香料として蝋梅油が含まれています。
(といっても、圧倒的にカンフルの匂いが強い。。。)

シンプルな成分内容ですが、
実は添加物にも薬用植物の恩恵が含まれているため、今回ご紹介してみました。
最後に恒例の、花言葉検索。
先導 先見 慈愛 優しい心
この早春に香りを漂わせる主にはぴったりな言葉で安心したいのうえでした。