中野店中医学講師の相談予定日です。
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イスクラ薬局(東京)
現在、「糖尿病を強く疑われる人」は800万人。
「糖尿病の可能性がある人」は900万人
あわせると1700万人強にもなります。
40代以上では7から8人にひとりという罹患率といわれています。
いまどき、糖尿病は「尿に糖が出る病気」と文字通りに答えたり、
「インポテンツになる病気だろ」としたり顔にこたえるようでは、イエローカードが出ます。
尿にそれほど糖が出ていなくても糖尿病が進行している場合は多いし、性欲の減退などは症状のごく一部にすぎません。
西洋医学的には、「膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用不足によって、高血糖が続く病気」とされます。
中医学では「消渇病」といわれ、口が渇いて大量に水を飲む、食べても食べても体が消耗して痩せてくるという、
糖尿病の特徴的な症状をよくあらわした病名です。
全身倦怠感や脱力感といった消耗性の症状を、中医学では気虚(気の不足)といいます。つまりエネルギー不足です。
また、口渇や皮膚の乾燥感などは体にとって有用な液体、血漿、水分不足の現れであり、陰虚といいます。
糖尿病では、この気虚と陰虚の両方の症状がある気陰両虚の状態が最も多くみられます。
気陰両虚によって引き起こされるのは、血管障害です。
中医学では、血を動かすのは気の力であると考えています。ですから、気が不足すると、血流が滞りやすくなります。
さらに、体液不足により、血液が濃くなれば、当然、血はどろどろして、ながれにくくなります。
まさに糖尿病の病態ですね。
中医学では、気陰両虚に対して、生脈散という処方が用いられています。
主成分の人参は、気を補い疲労感を改善します。
これに加えて体内の水分を増やす働きを持ち濃くなった血液を薄めたり体の乾燥を防ぐ、
麦門湯・五味子の3成分が配合されたシンプルな処方です。
食事・睡眠などの養生は、必要ですが、それだけでなく漢方も取り入れてみてもいいかもしれませんね。
2011/12/09
「腎」言えば、普通「腎臓」を思い浮かべると思いますが、
中医学の「腎」は、西洋医学で考える「腎臓」の役割にとどまらず、さまざまな働きがあります。
「腎」は体の中で最も大切な臓器のひとつ。
中医学では、広く生殖や成長・発育、ホルモンの分泌、免疫系などの機能を併せ持つ「生命の源」と考えられています。
腎の主な働きは、生命を維持するエネルギー源「精」(成長・生殖機能)を蓄え、体内の水分をコントロール(排尿機能)すること。
その他、酸素を体内に深く吸い込む納気機能、骨や歯、脳、髪などの生育、耳や尿道、肛門の機能維持といった働きもあります。
このように、腎は体全体の健康と深く関わっています。そのため、腎に蓄える精が不足して機能が衰えると、不妊症や精力の減退、更年期障害、骨粗しょう症、排尿トラブル、
脱毛、健忘症、聴力の低下といったさまざまな不調や老化現象が現れるのです。
また、腎が弱くなると他の臓器にも影響するため、体の免疫力や回復力が低下してしまうことも。
これは反対に考えると体の不調が腎の状態を教えてくれるということ。
腎の精は加齢によって自然に減っていくため、自分の年齢や体の状態をチェックしながら積極的に養生することが大切です。
腎を健やかに保つことは、老化予防の第一歩。腎の養生で体全体のチカラを高め、いつまでも若々しく元気で過ごしたいですね。
○腎の衰えによる主な症状
生殖・・・女性の不妊症、男性の精力減退
全身・・・体力・免疫力の低下、回復力の低下、疲労感、冷え性、老化現象
頭・・・めまい・不眠・健忘症
耳・・・耳鳴り・聴力の低下
髪・・・脱毛、白髪、髪にツヤがない
骨・・・腰痛、足腰が弱い、骨粗しょう症、骨折しやすい
歯・・・歯が弱い、歯が抜ける
呼吸・・・呼吸が浅い、喘息気味、息切れ
尿・・・尿量が多い・少ない、夜間の頻尿、尿漏れ、排尿困難
便・・・下痢、便秘
最近は、極端な偏食や睡眠不足などの影響により、若くても腎の弱い方が少なくありません。
腎の状態は体のさまざま不調となって現れるので、主な症状を参考にして自分で養生しましょう。
○腎を元気にする食材
くるみ、松の実、枸杞の実、山芋、蓮の実、もち米、牡蠣、黒豆、黒ゴマ、えび、羊の肉、鶏の肉など
が腎を元気にする食材です。
気になる方は、日々の食事に取り入れてみてもいいかもしれませんね!
2011/12/08
10月の連休に研修で北京に行ってきました。人生は初の中国です!
まず驚いたのは道・空・あらゆる空間に広さを感じたこと事。
そこに暮らす人のパワーを目の当たりにしてきました。
よく食べ、話し、笑って、怒って。
本当に皆さん勢いが違う!
日本人はパワフルなアジア人の中でも草食系なんだなぁ・・・・と感じました。
研修先の恩師は、
『地域の方々の健康維持には、その土地の気候や衣食住など生活の様子を知る者が行う助言が最も有利なんですよ』
と仰っていました。
研修で学んだことがお客様の日々の養生に生かせるよう、これからもがんばります。
どうぞよろしくお願いします。 (田村)
2011/11/10
今年の夏は、大震災の影響による電力不足の影響から節電が求められました。
秋から冬にかけても同じく節電を求められるところから、エコ家電をお求めになられる方も多いと思います。
今年の寒さ対策はエコ家電だけでなく漢方の考え方も取り入れてみてはいかがでしょうか?
生活面では、服装を普段より一枚多めにして保温を心がけ、入浴では体の芯から温める、
湯たんぽを自宅・職場で活用するなど、日頃から寒邪を寄せ付けない工夫を心がけ、
食事面では、冷たい飲み物や食べ物はできるだけ控えめにするのがポイント。
胃腸を冷やさず温めるのことが重要です。
食材では、白米、白菜、大根、ねぎ、にんじん、芋類、きのこ類、柿、りんご、栗、かぼちゃ、鶏の肉などがおすすめです。
漢方では、
気血を補い「女性の宝」当帰主製剤の「イスクラ婦宝当帰膠」や
高麗人参、動物生薬配合の「イスクラ参茸補血丸」などが良く使用されます。
冬の寒さを芯からぽかぽかにしたいですね。
2011/11/10