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がまの油売り、ご存知ですか?

最近は雨がぱらついたりとスッキリしないお天気の日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私、太田は先日のお天気の良い休日に茨城県の筑波山まで山登りへ行ってきました。
本格的に靴やストックを揃えて1年もたちませんが、東京近郊の山に少しずつ登っています。

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今回の筑波山は「西の富士、東の筑波」称される山で、日本百名山のひとつ。
標高871mの男体山と標高877mの女体山からなり、神話や伝承が数多く残されているため道中もとても楽しく過ごしました。
女体山からの眺めも良く、ツツジも見ごろで素晴らしかったです!

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もうひとつ、筑波山の登山口で驚いたのは「ガマの油」というのぼりが沢山立っていたこと。
「口上売り」で大変有名なガマの油がここ、筑波山発祥なのでした。

歴史をさかのぼること江戸時代、大阪の陣に知足院中禅寺(いまの筑波神社)の光誉という名の僧侶が従軍したとき、持参の膏薬で何百人もの傷兵を介抱したという。
このときに使った膏薬をつけるとぴたりと血が止まり痛みも消えてしまうため その噂が広まり、この膏薬を僧侶の風貌に因んで「蝦蟇(ガマ)の油」と呼んだそう。

また、これとは別に口上にまつわる伝説もあります。こちらもご紹介いたします。
思いつめて筑波山の山路を歩いている最中に大蝦蟇に出会った兵助という男。
蝦蟇に出会ったことにより助けられた兵助は「蝦蟇に助けられたのも何かの縁。光誉坊さんの膏薬を江戸に広めよう」、と江戸の浅草寺の境内でガマの油を売り始めたそう。

縁日などでは侍の格好をし片手に刀を持った油売りが「さぁ、さぁ、お立会い・・・」と口上を披露しながら「ガマの油」を売る姿が戦前頃まで見られたそうですが、現在では伝統芸能として引き継がれているようです。
しかし、残念ながら現在ではガマの油が入っている物は手に入らないようです…。

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中医学では、ヒキガエルの耳下腺・皮脂腺の分泌物を生薬、「センソ」として用います。
「センソ」は強心・鎮痛・止血作用があり、「六神丸」という処方に用います。

「ガマの油」「六神丸」、共にイスクラ薬局では残念ながら取扱ってはおりませんが、日本の伝承薬に触れた休日、とても楽しかったのでご紹介いたしました。

参考図書:「日本の伝承薬 江戸売薬から家庭薬まで」鈴木昶著

 

2016/05/28

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売