店長の今井です。
月曜日(12/16)はお休みをもらい、実家に帰省していました。
というのは、祖母が亡くなりまして、その通夜と葬儀に出席するためです。
幸いなことに祖母は91歳まで生きて、亡くなるまでの3年間は施設に入っていましたが、特に病気をして苦しんでいたわけではありませんでしたので、いわゆる大往生でした。
祖母は歯科医師をしておりました。
歯科医師の家系だったというのも大きな理由かもしれませんが、戦前の日本で女性の歯科医師というのはとても珍しかったようで、患者として来たイケメン(?)の祖父と出会い結婚をしたのだと小さい頃に話を聞きました。
私が薬剤師を志して医療系の道に進むことを決めた時、祖母はとても喜んでくれていました。
祖母の息子たち(父と叔父)は医療系とは無縁の世界に飛び込んでいたのと、孫の私が医療系を道に進んだことは鼻が高かったのか、しきりに近所のお茶飲み友達との話題に出していたようでした。
私の仕事が忙しくなって、しばらく実家に帰らない時期がありました。
久しぶりに会う祖母はいつもニコニコしていましたが、だんだんと記憶が遠くなっていて、
会うたびに、
「どこで働いているんだい?」
「今何の仕事をしているんだい。」
と、声をかけられました。
私はそのたびに、
「おばあちゃん、僕はね、今、薬剤師をしているんだよ。」
「漢方薬の素晴らしさを伝える仕事をしているんだよ。」
と答えていました。
もうだいぶ耳が遠くなっていた祖母は嬉しそうに、
「うんうん、そうかそうか。えらいね~。」
といつも同じ返事をしていました。
祖母が施設に入ってからは、顔を合わせても誰だかわからない状態になっていましたが、
それでも何回かに1度ははっきりと私を認識しているときがあって、
幼いころの話をしてくれたり、
仕事の話をしたりしました。
今年に入って、もう長くはないよと担当医からは言われていました。
あれから数か月。
深夜の母からの電話。
何事かと思って取った電話。
それは祖母の最後を看取ったという内容でした。
3年前に他界した祖父と同じ91歳。
今頃は天国で祖父と再会をしているでしょうか。
幸せそうに手を繋いで天国の名所を案内されているかも知れません。
奇しくも葬儀、告別式に出席した12月16日は私の36歳の誕生日でした。
この日は祖母との思い出に浸りながら、
盃を傾けたのでした。
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祖母との思い出
2013/12/20