冬は寒さに加えて乾燥がひどいですね。
家では冬のこの時期は加湿器をガンガンに焚いて、湿度を60%以上に保っておりますが、
先日、寒いのを我慢しながら窓を全開にして掃除をしてところ、加湿器のランプが一瞬にして20%以下を示しました。
肌もパリパリになります。
この時期は乾燥による皮膚の痒みを訴えて来店されるお客様も多くいらっしゃいます。
肌(体内)の潤いは皮膚を健やかに保つのに大切な役割を担っていますので、
湿度が低く乾燥がひどいと、肌から潤いがなくなって、バリア機能が低下してしまいます。
それにより強い痒みが引き起こされてしまいます。
このような方は、漢方薬による内側のケア、特に潤いの元となる「気」「血」を充実させるお薬を使うことが多いのですが、
それに加えてとても大切なのがスキンケアによる外からのケアとなります。
先日、当店でも取り扱っているスキンケア用品の勉強会に行ってきたのですが、
乾燥により皮膚の内側にある水分が乾燥してしまうため、
まずは水分を皮膚に取り入れることが大切である、ということをしきりにおっしゃっていました。
乾燥→皮膚の内側の水分が枯渇→痒み→掻く→皮膚が炎症(熱が発生)→皮膚の内側の水分が枯渇→さらなる痒み
このような負のスパイラルにより皮膚症状が悪化していってしまいます。
この負のスパイラルを止めるには、皮膚の内側に水分をガンガン入れて、炎症を鎮めることが大切なのだそうです。
たしかに皮膚の症状をお持ちで相談に来られる方は、炎症により熱くなっていたり、皮膚の表面がカサカサになっていることが多いですね。
炎症が強い方は水分を入れても入れてもどんどん吸収されたり、蒸発したりしてしまうので、パックにして使用するのが良いとのことでした。
早速、当店でもスキンケアパックを作って試してみたのでした。
漢方薬による内側のケアに加えて、スキンケアによる外側のケア、
それに加えて食べるもの(食事)もとても大切であると考えるのは漢方の考え方です。
身体に潤いを与え、乾燥を和らげる食材として、
ヤマイモ、はちみつ、ホウレンソウ、レンコン、大根、いちじく、リンゴ、バナナ、
などがあります。
日々の漢方相談では、このような話に加えて養生についての話もさせていただいております。
お困りの際には、どうぞお気軽にご連絡ご来店くださいね。
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寒さと乾燥からくる肌の痒み
2014/01/24