GWが終わり既に梅雨入りした地域もありますね。じめじめとした嫌な季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。
前回のブログ「漢方薬局での問診について」の話の続きですが、前回記載した内容以外に、疾患や症状によっては「どの季節が一番悪化するか?」というように、季節との関連性をお聞きする場合があります。
例えば、むくみ・体の重だるさ・頭痛・めまい等の症状では、梅雨時に調子が悪いとおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

なぜ梅雨の季節に症状が出たり悪化したりするのでしょうか?
主な原因は普段から体の中に余分な水がたまっている体質であるということです。
中医学では「内湿(ないしつ)がたまっていると外湿(がいしつ)の影響を受けやすい」という考え方があります。
脾(消化系)は水分代謝をコントロールしている器官ですから、脾が弱くなると、水分の処理能力も低下し、体に余分な水分(内湿)が溜まった状態になります。その状態で湿度の高い梅雨(外湿)を迎えると、体の水はけの悪さに関係した不調が出やすくなります。
養生法として、湿度の高い時期は脾を傷めないような食生活が大切です。冷たい飲み物や食べ物・生モノは、脾の働きを低下させてしまいますので、温かく消化の良いものを摂ることがおすすめです。
梅雨の時期の体調不良でお悩みの方におすすめの漢方薬もありますので、お気軽にご相談ください。