立秋を過ぎても暑い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。
以前、漢方薬局での問診について書きましたが、今回も問診の一例をご紹介します。
暑い夏には冷たい飲み物、寒い冬には温かい飲み物を好まれる方が多いですが、中には夏でも温かい飲み物、冬でも冷たい飲み物を飲みたいとおっしゃる方がいらっしゃいます。
これはなぜでしょうか。

人それぞれの体質や、病気の原因と関わりがあるからです。
例えば、体を温める機能が低下している「陽虚(ようきょ)」という状態の方は、他の人より冷房で体が冷えやすく、夏でも温かい飲み物を好む傾向にあります。
対照的に、体に必要な潤いや水分が不足している「陰虚(いんきょ)」という状態の方は、体に熱を持ちやすいので、暖房でのぼせやすく、冬でも冷たい飲み物を好む傾向にあります。
例えばカゼの場合、冷えが原因で寒気がひどい時には温かい飲み物を好むことが多く、ウイルスや細菌が原因で熱感や炎症がひどい時には冷たい飲み物を好む傾向にあります。
このように、漢方相談では体質や病気の原因を判断する手がかりの一つとして、飲み物の好みをお聞きすることがあります。
体質が異なれば使用する漢方薬も異なりますので、漢方薬は体質チェックをしてから購入することをおすすめしております。
興味がある方はお気軽にスタッフにご相談ください。