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「湿」と便秘の中医な関係

こんにちは。大森です。
関東はようやく梅雨入りしましたね。
梅雨入り前からムシムシ暑かったので、夏バテ前に梅雨バテしそうです。
湿度が高いといろいろ調子が悪くなる方、多いです。
頭が重いとか、軟便になるとか、湿疹ができるとか。

中医学理論では、「湿」には2種類あります。
①外湿:大気中の湿気
②内湿:私達の身体の中に溜まる不要な水分
内湿が溜まっている人は、外湿の影響を受けやすいので、湿気による不調が出やすい傾向があります。

今日は湿が原因の不調の例の1つとして、
頑固な便秘の症例をご紹介します。


40代女性Aさんは、長年便秘にお困りでした。
中医学的には、典型的な便秘のタイプは6つあり、腸を潤すものや、腸の蠕動を促進するものなど、そのタイプに応じて漢方薬を選びます。
※詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ikanpo.jp/kanpo/2013/07/01/慢性便秘の薬膳

しかし、Aさんはどのタイプの漢方薬を試しても、効果が出ませんでした。
ところが、食べ過ぎた時の「胃のムカムカ用漢方薬」をしばらく飲んだら、胃の調子が回復しただけでなく、長年の便秘もほぼ解消したのです!!

この「胃のムカムカ用漢方薬」とは、水はけを良くし、体の中に溜まった「湿」をとるものでした。
便秘の時、「湿」を取るお薬は、普通あまり使いません。
便が固くなって、便がもっと出にくくなる恐れがあるからです。
なのに、なぜAさんの頑固な便秘にはよく効いたのでしょうか?

実は、Aさんは、非常にむくみやすく、梅雨時には必ず不調になる「湿」体質でした。
霧や雨の日の道路は渋滞が起こりやすいように、中医の理論では、体内に「湿」があると体内の「気」の流れが滞ると考えます。
気の流れが滞ると、胃腸の蠕動活動も弱く遅くなってしまう。
Aさんの便秘は、典型的なタイプではなかったのですね。
原因の「湿」を取り除くことで「気」の滞りが改善し、お通じもスムーズになったと考えられます。

2024/06/22

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中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売