コロナ11波がやってきているそうですね。
となると、またマスクをつける機会が増えるわけですが、この酷暑ですから、マスクの下は蒸れて汗だく。

今回は「局部の多汗」についてお話します。
もともと汗は全身どこでも均等に出るのではなく、身体の部位によって発汗量に差があります。
一般的に、体幹部は腕などの末梢部よりも汗が多いものです。
最も発汗量が多いのは額で、熱に弱い脳の温度を一定に保つためだそうです。
「局部の多汗」は、体の部分的に大汗をかきます。
今の季節にご相談が増えてくるのは「顔面や頭部だけ汗ダラダラ」タイプです。
嘘か本当か、女優や芸者は顔には汗をかかないそうですが、通常なら自分で発汗をコントロールできませんから、顔はテカテカ、UVクリームも流れ、汗で顔に髪が張り付き……
とても憂鬱ですね。

中医学的には、顔面や頭部だけの多汗は、
熱は燃え上がって上に向かう性質があるので、体内の湿熱が経絡にしたがって体の上部から発散されるからと考えられます。
汗腺の数や汗の量は個人差が大きいですが、生活習慣に原因の一部があるかもしれません。
以下は体や頭に熱がこもりやすく、気が上に行って頭に血が上りやすい生活習慣です。
*イライラしやすい
*夜ふかし、寝不足
*辛い物を食べすぎる
*飲酒量が多い
こうした習慣に注意すると症状の改善が見られるかもしれません。
漢方薬の併用もできます。